今から約30年前、ナショナル自転車が、高級車(スポーツ)部門を設立した。
一般のナショナル販売網とは異なり、専門性の高いショップにて販売を開始したのだ。
それは、”Panasonic”と名付けられ、時代背景にも後押しされ、
爆発的に人気が出た事は、今となっては、思い出話になろうとしている・・・。
パナソニック・・・このネーミングを初めて聞いた時は、
なんとも、エレクトロニクスっぽくて、近未来的に聞こえ、無駄にドキドキしたのは、
私だけではなく、誰もがそう感じたのではないだろうか・・・。
数年後、そのパナソニックが、
お客様の注文通りに作る、”夢のオーダーシステム”を受け付け始めた。
「パナソニック・オーダー・システム」略して「P・O・S」
これは、自転車業界の常識を打ち破る、画期的なことでした。
当時、「自転車をフルオーダーする」という事は、マニアの間では、夢のまた夢であり、
実際に「やるぞ!」と心に決めても、入手までには、
とんでもなく大変な事であったのでした。(それが面白く、不可価値だったのです。)
各地にある、有名ショップの窓口でしか、対応してもらえないものだったから、
その為、当時の趣味人達は、わざわざその店を訪ね、何度も何度も主人に相談しながら、
サイズやカラー、部品を注文し、完成までの時間(数か月)を心待ちにしていたのです。
そのオーダーの世界を、パナソニックは、身近に、手軽にしたのでした。
特に、POSが画期的だった事は、なんと”2週間で完成”という
超スピード納期を実現して来たことである・・・。
大阪にある会社の工場内に、選び抜かれた専門の職人が居て、
溶接、ペイント、コンポの組み付け等を、
流れる作業で行い、短期間にショップ送り、そしてユーザー様にお届けするのだ。
大企業、だからこそ出来るサービス。スポーツ自転車専門の知識を結晶・・・
スバラシイ提案であり、みごとな販売戦略と戦力であったわけです。
(それから、ミヤタ、ブリヂストンなどが、後を追いかけたのでした。)
そのパナソニックは、今も健在です!
昨今は、外車が人気で、国内メーカーはとても謙虚な匂いがするが、
”黒い髪と黒い瞳”を持つサムライは、その凛とした振る舞いは変わらず、
メイド・イン・ジャパンの魂を持ち続け、静かで強いオーラを放っているのである。
パナソニック。・・・私はこの姿勢が、大好きです。!(^^)!
さて、
そのパナソニックから、30周年記念モデルが発売される。
伝統のクロモリ(鉄)バイクである。
新設計された専用ラグを使用し、高級でクラシカルな感じを彷彿させる、
実に美しい、宝石のようなスポーツ自転車なのだ。
間違っても、安易に表面だけアンティーク(旧っぽく)見せて、作っている訳ではない!
それが、パナソニックである。
「旧くさい事が伝統じゃない。良いモノを、もっとステキに、エキサイティングに・・・」
そうなのだ。『真の伝統は、時代を越えるべきである。』 ※(店長の持論)
ハンドル(ヘッド)周りは最新の「インテグラルヘッド」を採用している。
剛性はきちんと確保する。時代に合わせ、良い事はキチンと採用し、進化をさせる。
伝統の技術とは、ユーザー(お客様)の為のものであり、そこには妥協は無い。
30年のパナソニック技術は、止まっていない。常に進化をしているのである。
さらに、そこには、ハンドメイドならではの、息を吞む美しさと、
ドキドキさせる魅力が必要である。・・・これこそが、使命であり、
”30周年記念モデル”としても、ふさわしいのだ。
パナソニックのロードバイクは、自社工場のみで作っている”本物”なのである。
素材は2つだけに絞る。
”スチール&チタン”
流行りのカーボンには手を出さない。・・・理由は、自社工場では作れないからだ。
もちろん、「世界のパナソニック」とも言える、巨大な会社だから、
様々なルートを持ち、いくらでも、販売する”方法”や”手段”は取れるだろうが、
あえて、カーボンには手を出さない。 それよりも、
チタンという未来的な宇宙船素材や、クロモリ(スチール)に絞り、
技と業を生かし、他社のとの差別化を図ることが、いい。
職人とは、それで良いと思います。
得意な分野で勝負する。それは正しい考えです。
大企業だって、熱いくらいの職人魂が在ってもいい!
いや、職人魂を持つ人が居る会社が、良いのであり、そこに価値があるのだ。
メイド・イン・ジャパン。素晴らしいじゃないかっ!
胸を張ろう。自慢をしよう!
ジャパンプライドは、今も根強く健在しています。
サムライ・パナソニック、…私は好きです。
30周年記念 ORCC11
・アルテグラ仕様 380000円~
・105仕様 340000円~
・フレーム単品 200000円~
Panasonicカタログ差し上げます。
ぜひ、ご来店下さいませ。