今日は、修理の話です。
ケース その①
変速が「何か、おかしい?」という事で、依頼を受けました。
順番を追って、確認して行くと・・・。
BB下の、ワイヤーガイドが破損してますねえ~。
左が新品。右が破損した物。
樹脂製品ですから、こういう事もあるものです。
2~3年で、劣化する場合もあります。時々、確認してくださいませ。
ケース その②
頻繁に、パンクをする・・・という事で相談を受けた。
チューブを見ると、内側に何か所も修理をした形跡がみられる。
原因は、このリムフラップ(リムテープ)がずれて、
ニップル(金属部品)がチューブに緩衝してしまったからである。
なぜズレるのか? ・・・それは、この形状にあったのだ。
何を言っているのかと言えば、「中央部が深く凹み過ぎている」のである・・・。
その結果、この急斜面にテープがズレ落ちてしまったという訳だ。
こういう事って、実は良くある事です。大騒ぎするほど、困った事ではありません。
http://www.takayamacycle.com/?p=7905 ←過去の記事より。
その対策を、今回は、皆様だけに、マル秘の方法をお教えちゃいます!
①凹み部分に、※隙間クッションテープを一周貼ります。(写真無し、ゴメンなさい。)
(ドアなどの隙間を塞ぐ、スポンジのテープの事です。少し固めがお薦め!)
②その上から、リム幅一杯のテープを張り付けます。
(専用テープが無い場合、”布製ガムテープ”でも代用できます。) 以上。
「何だ、それだけかよ~!」と言われそうですが、
それだけで、問題解決です。(^_-)-☆
ここまで凹みがある物には、その凹み対策を取らなければなりません。
それには、このやり方が最も手軽で、失敗が少ないです。お試しくださいませ。
ケース その③
これまた、何度もパンクするという事で、相談を受けた。
自転車は、クロスバイク。700×28C 指定空気圧は、最大7気圧(100PSI)
取り出した、チューブを見て、一目で解った。穴の箇所は”ヨコ”である。
※ 解り易くするために、傷を拡げてあります。↑
どこか?にて購入されたらしく、「タイヤの空気圧の話」は知らなかったのだ。
家にある普通のポンプで、適当に空気を入れていたのだが、
自転車好きの友人から「それではダメだ!」と指摘され、専用ポンプを購入し、
高圧(指定空気圧)を入れた。そうしたら、パンクが連続する。・・・という事だ。
Q :皆様、なぜだと思いますか?
指定空気圧を入れると、トラブルは減るはずなのにね・・・「どーしてだろう?」
An:タイヤに開いた穴に、チューブがめり込んで、パンク(破裂)したのでした。
空気圧が低かった(おそらく3気圧以下)時は、
タイヤの横に開いた穴から、チューブが出て来る事は無かったが、
高い圧力を入れた為、穴から、「ニョキ」っとチューブが顔を出してしまいます。
小さな穴であっても、チューブがはみ出し(めり込み)、破れてしまいます。
実際に、タイヤを目視しても、手で触ってみても、解らないほど小さな穴でしたから、
パンクの原因なんて、お客様が、解る筈がありません。
そんな事で、タイヤ交換をして、問題解決です!
「え~!だったら、空気圧を下げて使っていれば良いじゃん・・・」
という、あまのじゃくな考え方もありますが、
タイヤの空気圧は、自転車の性能を出す、最も簡単で、最高のチューン方法です。
それを怠るのは、(見ないのは)、実に残念な事です・・・。
どんなにスバラシイ自転車であっても、車輪(タイヤ)に問題があっては台無しです。
時々は、タイヤを見て、確認しましょう。
ケース その④
突然、「ガン♪」 そして、動かなくなった・・・。
シャフトが折れてしまったのだ・・・。(>_<)
原因は、様々です。使い方が悪いと言えば、それで、終わりですが、
普通に使っていても、このような事になる場合もあります。
こればかりは、ユーザー様は、予測も出来ませんし、防ぎようがありません。
”専門店の知識”として見れば、
グレードの高い「違うタイプのハブとギヤを使えばいい…。」
※(ベアリングを支える場所が違う仕組みの物があります。上級車は、全てこれです)
という、ご提案と解決策はありますが、
普通に考えて、こーいう破損もあるという事を、理解して下さい。
「これってメーカーの手抜き?クレーム??」・・・いえいえ、そういうものです。
3~4万円クラスの普通自転車やライトスポーツバイクなどは、
今回壊れたような仕組みの物を使っている物が多いです。
だから、壊れたら、交換すれば良いのです。それだけです。(=^・^=)
「えっ?! 壊れない物が欲しい・・・。」
そうですよね~。そのお考えは正しいです。
そう思いの方々は、ぜひ、自転車専門販売店にて、ご相談して下さい。
きっと、良い物をお薦めしてくれると思います。
壊れたり、トラブルが起きたり・・・使用していれば、何かとあるものです。
自転車は、屋外で使う乗り物ですし、そういうものです。
そんな時、誰かに、その責任を被せたくなる気持ちも、出て来てしまいますが、
ここは冷静になって、ぜひ、お買いになった店を、頼って下さい。
無駄に大騒ぎせず、また短時間で修理してもらえるはずです。
販売店は、人が居ます。対面で接客しているから、お客様に気持ちも入ります・・・。
トラブルは、アイデアや気持ちによって、解決できる場合もあります。
もちろん、問題が無い事や、未然に防ぐ事が出来れば、最も良いのですが、
そればかりは、出来ません・・・。出来ないけれど、何かあれば、しっかり対応します。
逃げずに、受け止め、最善策を考えますし、私なら、そうします・・・。
そんな事で、トラブル時は、ぜひ、販売店を頼って下さいませ。
イヤな出来事を、ステキな出来事に変えられるように、私達は、日々精進しております。
皆様にとって、良い自転車生活が送れますように、願っております。
”愛の自転車伝道師” タカヤマサイクル店長:高山真