「ノープロブレム。リーブ イット テュー ミー。 」(^_-)
( 問題ありませんよ。 私にお任せ下さい。)
今日は、「修理をする・・・」をテーマに、お話をします。
当店は、街道沿いという事もあり、様々な”修理”が舞い込んで来ます・・・。
特に、ツーリング(旅)をしている人達から、
「トラブルで困った~!何とかして欲しい~」という緊急の依頼が多いです。
(旅の途中に起こる問題は本当にイヤですね・・・その気持ちは良く解ります。)
今年の夏は、自転車でツーリングをしている人を、多く見かけましたし、
実際、緊急修理の依頼も、例年より多かったです。
パンクやチェーン切れ、スポークの破損などは、極めて普通で、他にも
ホイールが曲がった、キャリアが破損した、ダボ(ネジ山)が破壊した、
シャフトが折れた、とか・・・まあ~いろいろとあるわけですが、
”真の自転車屋”としては、対応せねばならないと考えてます。
「大丈夫!私に任せて下さい。たかが、自転車が壊れただけの事。
旅の途中のトラブルを、ステキな思い出に変えて差し上げますっ!」
いつでも、こんな気持ちで居ります。(*^_^*)by店長
とカッコ良く言うものの・・・、
相手が、旅行者である以上、すぐに直して、すぐに出発したい訳です。
つ・ま・り ”預かる事”が出来ないのです。
預かれないから、その場で、しかも、緊急作業をするわけで、
内容によっては、頭を抱える事も多々あり、実に、難儀であるのです・・・。
修理で、最も困るトラブルとしては、後変速機の取り付け部分の問題。
”リプレースハンガーの破損”である。
スポーツ自転車のほとんどが、この仕組みになっています。
転んだり、ぶつけたりすると・・・曲がったり、破損したり、とトラブルが起こるのだ。
本来、これが壊れる事によって、フレームへのダメージを軽減する目的なので、
”壊れる事”は、まあ~良いとしても、修理をする側(ショップ)からすれば、
この部分が壊れると、大変なのです。
これは、メーカーや車種により異なり、専用の物でなければ取り付けは不可能なのだ。
「ここ、この部品です。」
各車種ごと、形が違います。似てるのにね・・・まったく、合わないのです。
当店の在庫としても、何十種類も持っていますが、皆、それぞれ違います・・・。
この部品こそ、各フレームの純正品しか、適合しないのです。
もちろん、まれにメーカーが違っても、「偶然に合い、使える物」はありますが、
まず、使えないのです。
こんな時は、本当に~本当に、困ってしまいます。(>_<) (>_<) (>_<)
「修理は無理!」と言って断れば、私はラクですが、旅人はもっと困ります・・・。
正規品が手元に無い。取り寄せている時間は無い。無いモノはやっぱり無い・・・。
でも、何とかするしかないのなら・・・、何とかするまでです!
「どーするのか?」 それは、
最も近い形の物を、削って使います。
切って、ネジ山を立てて・・・作ります。
隙間は、硬化パテにて対応し、使用時の性能と、安全を同時に確保をします。
場所が場所だけに、また部品が部品だけに、
丁寧な仕事である必要と、最短の作業時間との格闘が、余儀なくされます。
「削っては合わせ、また、削っては合わせ・・・」と地味な作業を繰り返します。
このようにして、その場での最善策を考え、修理をして、お客様を送り出す訳です。
さて・・・、緊急の、間に合わせとはいえ、
純正品じゃない物を付ける。切って、削って、穴を開けてネジ山を作って・・・。
「これで良いのか?」と問われれば、
今の時代、どー考えても、ダメでしょうね。後で、大問題になる可能性もあります。
”安全整備士”として、お薦め出来ることではありません。
これを見た人は、
タカヤマサイクルは「いい加減な仕事をする店だっ!」と、
指をさされ、鼻で笑われてしまうかもしれません。
当店にしても、その、”悪意なレッテル”を貼られる事も、怖いです・・・。
でも、私は、お客様が(旅行者が)喜ぶならば、「それで良い」とします。
旅行者にとって、目の前のトラブルが解決し、先に進める事の喜びは、大きいのです。
愛車でこの先路を走れる事や、夢が繋がる希望は、何ものにも変えられないのです。
これが一番の願いであると知っていますし、私ならそれを望みます。
もちろん、正規品を使わない為、完璧な修理内容ではない訳です・・・。
それは、お互いに承知の上の、修繕であり、対策であり、改造です。
旅人が、無事に帰宅し、全ての過程(旅)が終わった後、
懇意にしているショップにて、旅後のメンテナンスと純正品への交換をすれば、
それで良いのではないでしょうか?
いえいえ、・・・決して、丸投げしている訳ではありません。
改造をした私も、マシンと共にある訳ですから、その責任は大きく、また
純正品に変わることを、一日も早くと、望んでいます・・・。
旅行には、トラブルは付きものです。
でも、機材の故障だけで、旅を断念(リタイヤ)なんてしたくないですよね。
心が折れていないのなら・・・、先へ進む事を願っているのなら・・・、
私は、そのお手伝いを、喜んでさせていただきます。
知識と技を、惜しみなく投与しますし、施します。
信州に、自転車旅行に来られる方には、大きな安心を、ご提供いたします。
お悩みがございましたら、ご相談下さい。
華やかさはありませんが、心に熱はございます。
私は、岡谷のタカヤマサイクルです。 (^_-)-☆ (店長)