スラム社から、マウンテンバイクのコンポーネント”NX”が発売されたぞ。
これは、”1×11”仕様で、前ギヤが1枚、後ギヤが11枚というもの。
MTBと言えば、様々な山坂道に対応するように、変速段数が多い事が”正議論”だった。
最近まで、多段化こそが、自転車の進化であり評価されて来た。
前3枚に後10枚のギヤが付き、30段変速というものが王道でしたが、
気が付けば、前ギヤは2枚で充分(十分)と言われ、
今日にいたっては、1枚でOK! と変議(造語)と進化をしているのだ。
この減段化のメリットも多く、昨今のMTBライダーからは絶賛されているのだから、
反論をする隙間は無いのである・・・。
(話をスラムに戻します)
MTBファンから、熱い支持を受けているのが、このスラム社のコンポ。
シマノと並び、様々なラインナップがあり、
最高峰グレードの”XX1”ともなれば、恐ろしく軽量で、見た目もカッコイイ!
変速スピードと、その正確さは、”異次元の世界”とも言えるほど、別格だ。
(間もなく、EAGLEシリーズが発売予定。後ギヤが12段だって。すっげ~!)
http://www.dirtfreak.co.jp/cycle/sram/
そんな訳で、スラム社のコンポを使いたい人が多いし、相談を受けるのだが、
このスラム社の11速ギヤは、ホイール(フリー部)が”XDドライバー”という
特殊なモノが必要な為、なかなか簡単に「スラムで11速に!」とは出来なかったのだ。
しか~し!
このNXは、シマノ規格のフリーボディにそのまま、装着出来る為、
今、お使いのホイールに、そのままインストールが可能!
容易にコンポの入れ替え(交換)が出来ちゃうぞ!
NXはここが凄いし、ここがエラいのだ!
「他社製品に合わせ、歩み寄る優しさ」・・・見習いたい姿勢です。
「やるなNX!」by シャア少佐
遅ればせながら、試乗車を準備しました。
ぜひ実際に乗って、1×11=”ワン・バイ・イレブン”を体感して下さい。
右レバーだけの、シンプル操作が、新鮮です!
このワイドレシオのギヤ。上り坂もラクラクです。
さて、
1×11=”ワン・バイ・イレブン”のメリットとデメリットの話ですが、
MTBを本当に、マウンテンバイク=”山道自転車 として使う人は、きっと感動します!
一言でいえば「ダート走行に必要な事を凝縮した機材」と思えるのが、この”1×11”。
アスファルト走行(オンロード走行)では感じるデメリットが、
凸凹道では、何も感じないし、思えない。本当に素晴らしいメカニズムだ。
Fギヤも小さいから、丸太越え時に、ギヤをぶつける事も無い。(実感)
デメリットと言えば・・・ ※(褒めるだけではないのが、店長の性格・・・(^_^;) )
ギヤとギヤの落差があり過ぎて、足と心に違和感とストレスを感じてしまう。
し・か・し と言うか、これは、普段ロードバイクばかり乗っている為、であり、
特にクロスミッション(ギヤとギヤの落差が無いモノ)を好む私(店長)だから、
強く感じたかもしれない。http://www.takayamacycle.com/?p=3592(過去の記事より)
しかし、10分も走っていると、それを忘れてしまったし、(気にしなくなったし)
特に、ダートに入った瞬間から、まったく感じる事は無かった事を、お伝えしておきたい。
自転車のジープである、マウンテンバイクを、シンプル操作で、
”活き活きと走らせることが出来る事”は、なんとスバラしいことだろうか。
また、シンプルゆえに、
チェーン・トラブルなどの心配も無い事も、精神的にはかなり大きい! \(^o^)/
フロントギヤが1枚という事、そして、その可能性はまさに「目から鱗」である。
タカヤマ的な表現をするならば、
「頼もしい友人が斜め後ろに居る」という位置が、この”1×11”=NXだと思う。
主人公は貴方。メカが主張する事は無い。愉しさを倍増してくれる友人が”NX”だ。
いかがだろうか?
あなたのMTBコンポを、スラム”NX”に交換してみてはどうだろう・・・。
新たな発見と、物語が生まれるだろう・・・。
後が7段ギヤ(3×7)時代から、MTBと付き合っている貴方だからこそ解るこの進化。
減段化という革新をスラム”NX”で体感してみるのも一興だ・・・。
皆様、試乗車で、”ワン・バイ・イレブン”を、ぜひ味わって下さいませ。
良いとか、・・・悪いとか、・・・色々と語って下さい!
「その一言が、明日の自転車の世界を拡げて(変えて)行くのです。」
ご来店、心からお待ちしております。
スラム NX
・Rディレーラー:11000円
・シフター:3900円
・クランク&ギヤ:16000円(32T)※GXP
・スプロケット:12000円
・チェーン:2700円
・BB (別売り)