SURLY(サーリー)ブランドの自転車は、どれもこれも、
「ほっほ~・・・」という変わった物が多い。(変化球が多い)
しかし、ただ変わっているのではなく、
ライダー目線から、”必要性”と”乗り易さ”をきちんと追求しているのである。
単純に”変わっている”物ならば、世の中に沢山あるよね。
例えば、雑貨屋さんなどで販売しているような、
「面白いから作ってみたぞ。でも、実際には乗り難いけど・・・」なんていう、
愉快だけど、適当な自転車も数多い。(それはそれで、良いのだけど)
同じ”変わり種”では近いが、サーリーは「自転車乗りの為の”自転車”」を作っている。
そう、「意味が在って、変わっているように見える!」という”正統派の変わり物”なのだ。
うん。それこそが、SURLY。
・・・その中でも、今回ご紹介する物は、正統派の変わり物代表~
”KRAMPUS”(クランパス)
見るからに、太くて大きなタイヤが特徴の、このバイク。
正真正銘の山道自転車なのだっ!(自転車のジープ)
つや消しブラックが、超クール!土汚れもカッコイイはず。
ホイールの直径が大きく、太いタイヤは、そこにあるだけで、その存在感が違う。
29インチ×3というタイヤを履く”クランパス” ※(約50mm幅のタイヤ)
ここで、ちょっと解説しましょう~ (^。^)y-.。o○
この種のカテゴリーは29プラス(ニーキュープラス)と言い、
山や河川敷などにある凸凹道を、高速で走行できるように作られたマシンなのだ。
29インチの大口径ホイールがもたらす走破性能は、
今更説明する事は無いほど、優れている(優れ過ぎている)のはご存じだろう・・・。
(現在の店長のMTBも29インチだぞ!)
それを、もっと太く、もっと大きくした物が、このバイクという訳だ。
そのお陰で、あらゆる物の上を転がって行く感じ・・・というか、
「障害物を飲み込んで行く」という方が正しいかもしれない。
そうなのだ!・・・「障害物が在ってこそ、走る喜びを思う」という、
”ザ・オフロードマシン”と言いたくなるほどこれは面白い自転車なのだ。
一般的には「極太タイヤは重い=低速走行」という概念があるが、
見事なまでにその常識を打ち破り、想像以上に軽いぺダリングが出来る。
高速回転(ケイデンス)をしながら、ホイールスピン(空転)せず、
高いグリップ力を発揮する、夢のようなバイク”29+”という訳です。
自転車界の「オフロード・クルーザー」だな。
細い鉄フレームに、太いタイヤ。走らせると、グニャっと曲がる特性・・・
それが楽しいし、愉快なのだ。
性能的にどのくらいすごいのか? そうね~諏訪湖を25km/h巡行で走れるし、
横川山を、店長の”ドグマXC”と、ほぼ同じ感覚(いやそれ以上か?)で走れちゃうほどだ。
でも、クランパスに乗ると、
無駄な走行をしてしまう=行かなくても良い凸凹箇所を無理に走りたくなるので、
比較対象にならないところが、困ってしまうのだけど・・・。
サーリー:クランパス
販売価格:242000円(税抜き)
メインコンポ シマノSLX