オーバーホールをする時、まずは「バラす」事からはじめます。
とにかく、外せる所(部品)は外して、バラバラにするのです。
しか~し、いきなり、つまずいた・・・。
ヘッドキャップを外すと・・・「あちゃちゃ~」
汗から出た”塩”がいっぱい付着しています。その為、スペーサーもステムも外れない。
「外れないだと!?・・・どうしても外せない・・・困った・・・切ろう・・・」
とにかく一枚を外したところで、嫌な予感・・・。
コラム部が、ひび割れているではないですか?
とにかくスペーサーを切断し、作業は進んだが、
ここで、大問題があああ~~~。
見て下さい。前後2か所に長い亀裂が入っています・・・。(大丈夫か?)
ハンドルステムを外す事まで何とかなった・・・しかし・・・。
「どうしましょう・・・決断をして下さい。」
・・・・・・ 『切断しますっ!』 ←(Dr・DMATふうに)
これらが問題部品・・・。これで安心だ・・・うん。
(ステムの取り付け部ギリギリ上の箇所で切断が可能でした。良かった)
なぜ、ここまでひどい状態になったのか?
ユーザー様の額から落ちた、汗の成分による”腐食”です。
金属を犯すほどの強い、酸と塩分です。
(詳しくは、省きます)
お客様は一生懸命、自転車に乗ったのでしょうね~。
OK!いいじゃん!
ガンガン使って、シーズンオフになったら、
「ショップへ持ち込みメンテナンスの依頼しよう!」と考えていた訳だ。
当然ユーザー様は、こんなになっているとは思っていなかったでしょうし、
第一、気が付く訳がありません。
ぜんぜん問題ない! その為のメンテナンスとオーバーホールだ。
お客様はライダー。私はメカニック。それだけだ。
他の箇所もバラバラにした事で、破損や、消耗部品が見つかりました。
実に地味だが、まずはバラバラにして、洗浄する事。ここが大事なのだ。
タカヤマサイクルの作業場に入庫した以上は、大丈夫!
徹底的に情熱を注がせていただきます。
皆様、安心して完成をお待ち下さいませ。
情熱のオーバーホール、随時、受け付け中!
ぜひ、ご利用下さいませ。