”高価なホイール”だからと言っても、購入して何年も使えば
トラブルは起きるものです・・・。
その前に、メンテナンス&オーバーホールを、しましょう~。
写真は、シマノWH-7801(DURA・ACE)です。
ニードルで指している所は、フリーホイールのツメがあります。
ここに、専用のグリースを定期的に塗る事が必要です。
この場所です!
カンパニョーロ&フルクラムも、同じ構造です。
(同じく、メーカー指定の専用グリースを塗りましょう~)
さて・・・
先日、あるユーザー様から
「ホイールのメンテナンスをしてから、動きが悪くなった・・・」
という相談を受けた。
『????????・・・???』である。
結局、電話では解らないので、
ホイールを送っていただき、診断(調べた)した結果、
『なるほど~~~! ハイハイハイ・・・』という内容だった。
結論は、単なる
「締め過ぎによる部品の変形」である。
ホイールは、少し前のシマノ”DURA・ACE” シャフトがアルミの10速仕様だ。
一生懸命メンテナンスをしたのでしょう!グリースもきれいに塗布してありました。
凄く丁寧な仕事です。これはもうプロショップレベルです。(凄い~~!)
ただ、ネジの締め付けが、ちょっと”オーバー・トルク”で
内部のアルミ部品が変形して(縮んで)しまったのです・・・。
具体的に示せば、”フリーホイールを取り付ける場所”で
1mmほど縮んでしまった結果、(棒頭がつぶれて)長さが確保できず、
押されてしまった(緩衝してしまった)という訳だ・・・。
(・・・解るかな? これ以上詳しい事は省きます)
修理としては、本来ならば、メーンパーツ交換するしかないが、
たかが約1mm。(出た出た~た・か・が)
スペーサーを挟んで終了~!
適当な修理・・・といえば、適当だが、理に適っている修理とも言えるでしょ?
※(この修理はユーザー様の”了承済み”で行いました)
DURA・ACEと言えば、シマノの最高グレードである。
それなのに、そんなに弱いのか??それじゃ、困る~。
・・・そうですよね~そう考えるのが普通ですよね~。
DURA・ACEは”レーシング機材”です。
制度は素晴らしく、回転部は「なんてドラマチックなっ!」と感動するほどです・・・。
レーシング機材=レースにて勝つ!
その為、
ギリギリまで軽量化を行います。強度もギリギリです。
ですから、ネジ一つ締める事も、ドキドキです・・・。
そういうものです。
安易に、何も知らない人がネジを締めても良い訳ではありません。
素人さんが「DURAがどーのこーの・・・カンパレコードがどーのこーの」
と言うが、(・・・いや、言う事は別に問題は無いが・・・)
そういうデリケートな商品を入手し、使う事はある意味、”覚悟が必要”です。
高価な競技商品は、それなりの”メンテナンス料金”も必要になる。
そういう事を、ご理解下さいませ。
いえいえ、
決して「高い作業料金を取るぞっ!」と言っている訳ではありません。
”メンテナンスの必要性”を感じていただければ、それで良いのです。
ぜひ、お買い上げのショップにて、相談をしてみて下さい。
親身になって、適切なアドバイスを受けられる事でしょう!
皆様の、自転車のある生活を応援します。
”愛の自転車伝道師” タカヤマサイクル店長:高山真