改めて、ピナレロMTB ”ドグマXC”のインプレッションをします。
まず、平地での加速と巡行速度ですが、
間違いなく26インチより高速化しています。
同じ脚力で踏んでも、4km/hは速いです。(比較=ストーク・オーガニック)
29インチは「一踏み(一漕ぎ)めが重い・・・」と言われていますが、
ぜんぜん気になりません。いや、逆に軽いっ!少なくともドグマは軽いです。
おそらく、軽量カーボンフレームである”という事と、バックがしなり、
踏み込みの軽さと、加速に繋がっているのだと思われます。
タイヤのパターンも当然、それに貢献しているかもしれません・・・。
実際に、オフロードに入ってみると~(横川山・林道下っ子線)
10%くらいの坂道では、残念ながら「軽さがうんぬん・・・」は良く解らない。
ただ、轍や石がごろごろしているような荒れた場所でも、何も問題なく走破していた事に、
後になって気が付いたくらい、「安定」しているのだ。
大きな感動が無いくらい、「ふつー」に走れてしまう事が凄いと言えば、良いだろうか?
続く17%の登り坂でも、一定した速度でぺダリング出来る事が出来た。
この坂道は、砂利がごろごろしていて、普段から後輪のグリップを失う事が多いが
ドグマは、なんとタイヤを一度もスリップさせる事無く、登りきったのだ・・・。
先ほど、タイヤのパターンの話をしたが、このドグマに装着しているタイヤは、
コンチネンタル社の”レースキング”という物。固く締まった赤土には、抜群の相性を持ち、
走行時の軽さは、 群を抜くスーパータイヤなのだが・・・・。
実は、このタイヤを以前、自分のバイク(ストーク)に装着したことがある。
私の走る横川山は、整備された砂利道がほとんどであり、
このタイヤパターンは砂利には全くグリップせず、
相性が悪くて即行で交換したほど、個人的には気に入らないタイヤだ・・・。
ストークは26インチではあるが、後サスペンション付きのため、
タイヤを押さえつける力が高く、地面にパワーを伝える能力(トラクション)もある。
しかし・・・それなのに、グリップしなかったのだ。
それと同じパターンのタイヤを装着したドグマXC29は、”タイヤ径”こそ違う物の
スリップせずに走破出来た事は、Rサス以上に伝達能力が高いという事だろう。
恐るべし、大型ホイール29インチ&ピナフィット・カーボンフレームだ。
ピナレロの大きな特徴、”アシンメトリック・ツインアーム”です。
その後、最大の難所「激坂&ガレガレの大きな石ごろごろエリア」を走行・・・。(斜度19%)
ここでも、ドグマの能力の高さに驚かせられた。
浮石ごろごろしているのに、リズミカルに登って行けたのだ・・・。
また、ハンドルもフラフラしない事も凄い!!
このくらいの急斜面だと、上手く乗れない事が普通。しかし、乗れてしまうから不思議だ。
下り坂ではどーか?というと・・・。
りジットバイクにありがちな、”跳ね”はない。
衝撃の吸収能力は、かなり高いレベルだ。というか、
リジットバイクでここまで跳ねないバイクを私は知らない。
さすがピナフィットカーボンフレーム。
やはりすごいぞ!”ドグマXC29”
皆様もぜひ、この感触をこの機会に味わって下さいませ。
下り坂ではストーク(前後サス付き)の方が、バツグンに安定している。
これは当然と言えば、当然だっ!
かなりの時間をかけて、セッティングを出したのだから、
現在は横川山スペシャルとして、ほぼ完成しているからね・・・。
登りも下りも、最高なのである。
しかし、
新型のバイクの性能とやらは、すごいではないか。
素直に認めるしかないだろう・・・。うん。