オーバーホールの依頼を受け、バリバリ作業中! だ・け・ど・・・
BB(回転部の部品)を外してみると、フレームに(密着面に)塗装が「もっこり」と在ります。
これでは、どんな素晴らしいベアリングを入れても、上手く回るはずがない!
(数年間も、これで乗っていたのかな??ユーザー様が可哀そう~)
そこで、「フェイシング」という術にて、左右の並行を出します。(制度を上げます)
ガリガリ~っと削る・・・。「~よし、こんなもんだろう!どうだぁ~!?」
「あれあれ~??ぜんぜん削れてないですよ???」 ・・・というか、
上の部分(半分)だけが削れて、まだ半分も塗装が残っています。
これではベアリングがこじれてしまい、きちんと回るはずがありません。
改めて、もう一度・・・そして確認・・・。またもう一度・・・そして確認・・・。(数回繰り返す)
ハイっ!奇麗に、削れましたよ! 気持ちイイ~! (この作業を、逆側もするのです)
セラミックベアリングを使用したBBなど、高性能の物が多く出回っているが、
取り付けるフレームの精度が出ていなければ、その性能も台無しになってしまいます。
だからと言って、何でもかんでも削れば良いという訳ではありません。
メカニックの経験と勘(感?感覚??)が試される、大事な作業です・・・。
シーズンオフになる今、オーバーホールは当然だが、自分の愛車の精度を上げる事も、
考えてみてはいかがだろうか?
私達ショップは(メカニックは)開発者ではありません。
メーカー様の作った商品の完成度を高めるのが、仕事です。
それが、どんな自転車であっても、手抜きがあってはいけません・・・。
自転車の持つ最大の能力を引き出すこと。
そして、乗り手に合わせたセッティングをする事。
これが「タカヤマチューンです!」
どうぞ、ご利用下さいませ。
ご依頼を、心からお待ちしております。 店長:高山真