(写真は、全然関係ありません)
先日、酒場での、お隣の女性グループの会話・・・
「お盆休みに故郷に帰ったら、憧れの男性(昔の彼氏?)に、
偶然遇っちゃんたんだぁ~♡」
『へ~それで、その彼どんな感じになってたの?』
「ハッキリ言って、ガッカリしちゃったのよ」
『太って、ハゲてたとか?』
「そうじゃないんだけど・・・見た目は、まあまあ良いんだけどさあ・・・」
『あ~分かった!服装がダサかったとか・・?』
「それもあるけど、実は、道路の草を取っていたのよね~
なんて言うか、昔はそんなことする人じゃなかったのに、カッコ悪い気がしたの」
『うわあ~~~何それ?元彼には、
何時までも、ビシッとしていてもらいたいよね!』
「誰のものでも無い、”橋の上”の草取りだよ・・・
私には、考えられないわ。意味無いじゃんね」
『解る~それすごく嫌だなあ~。
元彼との再会はもっとロマンチックが良いよね・・・』
・・・以下省略
おいおい、その女性達は、何か間違っていないかい??と言いたくなってしまった。
元彼だか、憧れた男性だか知らないが、その人が、立派な事をしているのを見て、
「がっかりした」とは、何事だ?
カッコ悪い???どこがカッコ悪いんだ???俺にはぜんぜん解らない。
いや、むしろ、カッコ良く聞こえてしまうくらいだが・・・。
ロマンチックな出会いを期待していた? ・・・そりゃ確かにロマンチックではないが、
別の意味ですごい瞬間に出会ったものだと、神様に感謝してはいかがだろうか??
地味で孤独な作業に汗を流している特別な姿を目撃したのだからね。
心を寄せていた異性が、大人になって、社会に貢献している事を、嬉しく思わないのかな?
「やはり私の目に狂いは無かった♡」と素直に喜んだら良いのになあ~。
いや、きっと・・・、
きっと、その彼は、あなたがこの街に帰ってくる事を知っていたんだよ・・・。
その時、少しでも奇麗にしておこうと、必死で草を取っていたんだよ・・・。
誰の為でも無い、ただ貴女だけの為に・・・。
その彼が振りかえる瞬間、汗の匂いはペパーミントの香りに変わり、
白い歯をキラリと見せ、優しく細めた目の笑顔が、とても眩しく光るのさ。
その時、あなたはまた恋に落ちるだろう・・・ なんてね。(バカ)
などと隣の席の話をつまみに、自分勝手に様々な妄想とポエムを楽しみながら
ギネスを飲む店長でした・・・。
そんなこと、ぜったいにないない!