クレーマーですか?

「あなたはクレーマーですか?」

・・・実はこれ、私が先日出席した「2013年・新自転車発表展示会場」で、

有名メーカーの営業マンに言われた一言です・・・。

私達ショップは、何の為にわざわざ店を休み、

何時間もかけて、都心部で行われている新車発表会に行くのか・・・?

それは、「何が良くて何が悪いのかを、自分の目と体感で確認しなければならない」

という理由だ! 自転車のスペックなんか、印刷物やカタログ見ればすぐに解るし、

それだけならば、エンドユーザー様(一般のお客様)と全く同じです。

だから ”タカヤマサイクル基準”=(店長の勝手なチェック項目)をクリアしない限り、

仕入れは無いし、お奨めして売らない事にしている。

その為、展示品の車体のしなり具合、ディレーラーの取り付け部の強度確認や

トークリアランスの確認、ケーブルの取り回し・・・などなど、煩いくらい見て回るのだ。

いくらメーカー様が良い!と言おうが、熱っぽく語ろうが、ダメなモノはダメなのだ・・・。

営業さんと語り合う機会も多い。しかし、残念ながら、海外の製品を仕入れているだけの

ディストリビューター会社ですから、「はあ、そうですか、そうですね・・・」としか返答も来ない。

さらに、

「全国の有名プロショップの人にも言われた事が無い!」とか

「技術の高い店はそういう事は言わない」・・・

「有名選手からも言われた事が無い」・・・

「そういう事ばかり言う貴方はただのクレーマーですよ!」と逆に言われてしまう。

これをクレーム(クレーマー)と言われるのは、納得いかないが、受け入れるしかないだろう。

まあ、当然と言えば当然で、たかが「仕入れているだけの会社」に対して、

深い所での質問や意見を言い、返答を求める自分が筋違いというものかもしれないからね。

(弁解をするのではないが、私はクレーマーでは無いと思っています。)

田舎の小さな自転車に出来る事は、いやショップとしてやる事は、

自信を持って販売できる商品を、お客様にお奨めし、お話しを聞き、対話に時間をかける事。

そして乗り物としてきちんと組み立て、販売する事だ! 完璧なアフターサービスもする事。

トラブル発生時には、全力で解決する。逃げ出さない。放り出さない。

もちろん、現在のタカヤマサイクルがどこまで理想に近いのか?疑問ではあるし、

実際にはまだまだであるのだが、

この考え方は、ずっと変えていないし、これからも変わらないだろう・・・。

 

自転車が人気とやらで、商社が沢山仕入れてインターネットで販売し、

ユーザー様はそれを買ってしまう・・・。

中には何も知らないのに、高級車も手に入れてしまう。

販売方法が変わり、入手しやすくなった事は、ある意味、敷居が下がり良い事だ。

だが、入手しやすい金額になっただけのことで、

「本当の意味での敷居うんぬん」ではない。

改めて思う。何でも売るな! 何でも仕入れるな! 何でも買うな!

 

自転車に限らず何でもそうです、皆様はいかが思いますか??