2021年モデルが動き始めました。
GT社(アメリカ)入門用のMTB”アグレッサー”
同シリーズ中、最上級モデルが、この”EXPERT”(エキスパート)
油圧式ディスクブレーキが標準装備されている。
GTと言えば、フレーム作りに”トリプルトライアングル”という工法が有名で、
”剛性”こそ一番と謳っていた。
しかし、近年のGTは、少々考え方を変え、剛性云々よりも、”乗り心地”を重要視している。
上の写真(黄色いフレーム)は縦パイプと横パイプが溶接されているが、
下の写真(銀フレーム)は、溶接されていないのが判る。
その結果、横パイプ(正しくはシートステー)がより長くなるため、
”積極的にしならせる”という仕事をさせているのだ。
この工法を、”フローティングステー・トリプルトライアングル”と言うそうです。
どのくらいのクッションが効いているのか???
20センチの段差を降りた時(落ちた時)の衝撃で語るならば、
旧型は、「ドカンッッ!」
新型は、「パタンッ!」 である・・・。(#^.^#)
これがもし、悪路であったり、連続する凸凹であれば、
体感では劇的に違うことが、誰もが判るはずでしょう。
GT アグレッサー エキスパート
販売価格:60800円
こちらはGT AGGRESSOR RIGID(アグレッサー・リジッド)
最大の特徴は、フロントサスペンションではなく、
ノーマルフォーク(リジッドフォーク)が付く。
左右に”ネジ穴”が3コずつ(計6コ)あり、キャリアやグッズなどを装着できる。
この角度にも注目! 寝ているフォークが、直進安定性を高めるのだ。!(^^)!
クッション性や悪路走破性では、圧倒的に優位なサスペンション…。しかし、
一般走行時や、ツーリング時には、逆に邪魔な存在でもある。
だったら、いっそ外してしまえっ!と言わんばかりに、潔く?登場したのが、このモデルだ。
重量軽減と、メンテナンスゼロの優位性は、大歓迎である。
メカニカルディスクブレーキ(ワイヤー式)が装着されている。
カッコいい~!
さて、
世の中のMTB全般に言えることだが、
廉価版のサスペンションフォークは、重い。
また、動きが悪く、ガタも出やすい・・・。
価格を抑えれば、仕方がない事情であるし、残念ながら、受け入れるしかない。
自転車を愉しむ上で、不必要なものを取り払い、さらに良くなるのであれば、
私はそれを歓迎したいと、いつでも思っているし、それこそが真の性能アップと言える。
一見、レベルダウンしたと思われがちだが、そうではないのだな・・・。
実際に、このバイクを走らせてみると、キビキビと走り、実に軽快だ。
前部が軽い(重くない)というのは、体感的にはものすごく大きいものです。
販売価格:51800円
コロナ、大雨、不況 などなど、呼吸が苦しい状況下ではありますが、
今日の私たちに出来ることは、とにかく下を向かない事。
辛くても、少しだけ目線を上げて、まいりましょう・・・。
タカヤマサイクル 店長:高山真