前回、(6月21日)の続きとなります・・・。
店長の自転車は、各車カスタマイズされており、
ロードバイクに使われているクランクは、180mmに換装。
以前は、172.5mmを使用していましたから、+7.5mm。
このわずか7mm程度で走りが変わるから、カスタムは愉しい訳で…、
さらに、ギヤを楕円形(だえんけい)に交換したら、もっと良くなった。
と、お話させていただきました。
「性能アップの為にパーツを交換!」と、まあ~ここまでは、普通の流れなのですが、
店長の物語は、そこから先にあるのだ・・・。
脚にラクで自然な動きを作る楕円形のギヤ、”RIDEA”。
諏訪湖など、平坦な道路や、5~7%程度の坂道では『実にすばらしい~!』のだが、
10%を越える坂道に行くと、急に「不自然な感覚」に捕らわれた・・・。
(惰円ギヤに慣れた頃、ようやく気が付くのだから、鈍感で困ったものだ。)
店長の走り方(ライディングフォーム)は、雑誌で紹介されているような、
”きれいなフォーム”では無い。
”前乗りで、イス高め。足首まで使うぺダリング。
加速時や、立ち漕ぎ時では、極端に自転車を左右に振るのが好きで、
上り坂は10分程度ならば(短い時間ならば)、立ち続ける。
「イスに座ると、上手く走れないし、逆に疲れちゃうから」という理由だ。
もちろん、ロングライドなどでは、「どのような道が解らない」から、座る事もあるが、
毎日走っている道や、知っている道は、立ち漕ぎがメインとなる。
急坂は立ち漕ぎ。
店長のぺダリングは、一番下に伸びきった時に、「ギュワ」っと引き上げるタイプ。クリートが外れるんじゃないか?と思うほど、その一瞬に力を入れる。
直線では、「引き上げて、引き上げて、引き上げて、引き上げて・・・・」
そして
カーブでは「踏み蹴飛ばして、踏み蹴飛ばして、踏み蹴飛ばして・・・」
その繰り返しなのだ。
急な坂道を楽しく乗る方法として、自分で見つけ出した”独自の乗り技”。
ここに、「違和感」が発生する原因があった・・・。
「平地では、普通に踏み込み、坂道は引き上げる」このぺダリングの為、
惰円形のギヤでは、歯の位置が、自分の望んでいる場所に来てくれない(合わない)のだ。
平地では良かったものが、登り坂でのフォームでは、ペダルを引き上げる時に”最善なギヤの位置”ではない為に、
パワーが抜けて、「♪カックンカックン」としてしまう…ということ。
真円だろうが惰円だろうが、前ギヤの役目とは、「後のギヤに、自分の力を伝達する為のもの」である。
つまり、♪カックンカックン しているという事は、
後輪をきちんと回すことが出来ていない為、上手く走らせられない。
という訳だあああ~。
・・・と、答えが解ったところで、どうするのか???
答え:「カックンカックンしないように乗ればいい。」
つまり、普通にペダルを踏めばこのギヤの性能を充分に発揮できる、ということだ。
(なんて、ツマラナイ結論なんでしょう・・・。)
180mmロングクランクという強力な武器を入手し、
それを、さらにパワーアップさせようと、惰円ギヤを装着した。
この組み合わせは、誠に正しいと思う。皆様にもお薦めしたいパーツです。
ただ、店長の独特なぺダリングとの組み合わせには、少々問題はあったけれど、それはそれ。
惰円ギヤの性能は、とても良く解った。(^-^)
これはいい。
今日は改めて、純正の真円ギヤに交換して走ってみたが、
半年使った惰円ギヤに慣れた脚と頭が、妙に変な感じで、自身の問題と課題が浮き彫りになった。
さらに、シューズの問題も見え始めて・・・
これだから、趣味は深いし、答え探しがオモシロいのだなあ~。
さて、
自転車のアドバイスを聞きたい時、雑誌の世界や、情報はもちろん、
”選手の話”や”競技経験者の話”は、実に説得力がある・・・。
クランクの長さやギヤの話も、もちろんそうだ。
でもね、
部品選びに間違いがあったとしても、堂々と試していただきたいと思うんです。
自分で、「こうしたらどうかな?」と思ったら、やってみて欲しいのです。
”先人の知恵”は尊いが、自らの経験は高尚なのだ。(by店長)
「越えて行け!」 Go over!