カンパニョーロ(伊太利)の、新コンポーネント
”POTENZA(ポテンツァ)”
この秋に発売された新コンポが、”ポテンツァ11”
一番の特徴は、素材がアルミニウムである。という事。
上級モデルは、カーボン素材を多用している訳だが、
このポテンツァは、冷たいアルミだ・・・。
この面積の広いクランク。アルミアルミしたところが、カッコいいのです。
新型のデザイン(4アーム)により、アルミの存在感が大きく主張しています。
性能面では、剛性がアップし、以前のような、5アームより、
あらゆる角度から比べても、格段に良くなっています。
カンパニョーロに限らず、4アームは主流であるし、ネジ間のピッチ(間隔)も、
異なるもの(統一間隔ではない)が普通になり、効率と伝達能力性能は高くなっている。
数年前に、このフライパンを切ったようなデザインを、始めて見た時の違和感は大きく、
なんとも受け容れ(うけいれ)難かったが、今は素直に、見れています。
とはいうものの、個人的には、ビンテージ風の香りがする、5アームデザインが好きだし、
「カンパはさあ~やっぱ、5本の骨でなくちゃ~」と言いたくなってしまうのだが、
やはり、時代の流れは、4アームクランクなのだ!。(色々言わずに、受け入れましょう)
アルミです・・・。冷たいアルミです。 カッコいいです。 !(^^)!
ガイドプーリー(上のギヤ)が、後ギヤ(スプロケット)と常に一定の距離を保つため、
変速性能がものすごく良いです!
現在、15年前のカンパニョーロ・コンポを、使用しているユーザーの皆さんが触ったら、
驚くほどの正確さと、クイックレスポンスで、感動の嵐になることでしょう。
「ついにここまで来たかぁ~カンパすげ~!」って叫んじゃうよ。きっと。\(^o^)/
↑(カンパ社の変速レバー名称。)
ブラケット部も小型で、握り易さは、抜群!。手の小さい方にも、お薦めです。
左シフトの細かい調整機能も素晴らしい。実に良く出来た”機械式”の変速装置だぞ。
ポテンツァ・・・この位置付けは、どこか? 目指したものは、何か?
(もっとも気になる事柄である・・・。)
カタログ上のグレードで言えば、上から4番目であり、下から2番目である。
このように示せば、なんとも下級のようなイメージになるが・・・、
ところがどっこい、そんなふうに、見下されては困ります。
私(店長)としては、
カンパ社のフラッグシップモデルである、レコードのアルミバージョンと捉えています。
内容と仕様から見ても、そう考えて良いはずですし、
きっと世界の自転車マニアの目にも、そのように映ることでしょう。
レコードは、究極を目指して作られた競技用の為、
カーボン部品を多用し、重量も恐ろしく軽い!
対して、このポテンツァは、
マテリアルの色気=アルミの持つ”独特の怪しく冷たい感じ”を全面に出し、
新時代の「ノスタルジック・ファン」の人達にも、強いメッセージを出している。
重量は、コンポ全体の総重量で2300g。←良い数字です。十分軽いです。
もっとも気になる”操作性能”ですが
私(店長)の感覚では、最高峰レコードと同じであった事を、正直にお伝えしたい。
素材の違いこそあるけれど、その性能は間違いなくレコードと肩を並べる強者である。
「ポテンツァ = 力強さ」という意味であるが、
まさに、豪快な名前に見合った新型コンポーネントです。
さて、
先程から、ポテンツァの魅力を説明する上で、
「冷たいアルミ」という言葉を繰り返していますが、
ポテンツァは、色気と鋭利感を、持っていると思いますし、そう見えます
例えるならば、ポーカーフェイスのクールな人。
どうでもいい勝負事や争いごとには、冷めた目で見ているが、
いざとなれば、その懐に隠された強さと熱いハートを武器にして、闘う。
こんな 魅惑的な表現をしたくて「冷たいアルミ」を用いました。
表通りを華やかに走る、王者のカーボンに対して、
裏通りを静かに歩く、英雄のアルミ・・・そんな感じだろうか。
そして、
新時代の「ノスタルジック・ファン」・・・ですが、
「いつかはカンパニョーロ」を思い描いていた、
”旧き良きサイクルマニア”にとって、
現行の、フラッグシップのレコードには、実は、興味が無いのである…。(^_^;)
先程も言いましたが、アルミの持つ”独特の怪しく冷たい感じ”が、
カンパの魅力であり、「いかにも機械!」という感じが好きな人も居るだろうと思う。
もちろん、現行品の性能は認めているし、そういうものだと理解もしている・・・。
けれど、好みは、
「とろけるほどの柔らかな輝きと、金属の冷たい感じ」を想ってしまうのが、
おぢさん世代の、ツッパリなのだ。 「ここは譲れねえぜっ!( ̄へ ̄井) 」
「最先端の流行」ではなく、水面下の隠れた名機を好む…と言えば、カッコいいかな?。
ポテンツァには、その魅力と底力があると、私は思う。
このコンポは、最先端のエアロカーボンロード~も当然だが、
チタンや、鉄、アルミの金属フレームには、抜群に似合うような気がします。
「金属と金属の融合」が、カッコいいと思うのだが、どうだろうか?
でも、無理にというか、無駄に”ノスタルジック”を気取るつもりは無い。
気取るのではなく、似合うから、良いのである。
ポテンツァ、いかがでしょうか?
商品説明より、店長の感情が多く入った内容ではありましたが、
買い物の魅力は、「気持ちや思い(想い)」も大事です。
ポテンツァが、貴方の心に響き、また目標になる事を願っております。
カンパニョーロ:ポテンツァ
販売価格:108.000円(セット)
カラー:2色 ブラック シルバー