新、カンパニョーロ

 カンパニョーロ(伊太利)の、新コンポーネント

”POTENZA(ポテンツァ)”

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この秋に発売された新コンポが、”ポテンツァ11”

一番の特徴は、素材がアルミニウムである。という事。

上級モデルは、カーボン素材を多用している訳だが、

このポテンツァは、冷たいアルミだ・・・。

この面積の広いクランク。アルミアルミしたところが、カッコいいのです。

新型のデザイン(4アーム)により、アルミの存在感が大きく主張しています。

性能面では、剛性がアップし、以前のような、5アームより、

あらゆる角度から比べても、格段に良くなっています。

カンパニョーロに限らず、4アームは主流であるし、ネジ間のピッチ(間隔)も、

異なるもの(統一間隔ではない)が普通になり、効率と伝達能力性能は高くなっている。

数年前に、このフライパンを切ったようなデザインを、始めて見た時の違和感は大きく、

なんとも受け容れ(うけいれ)難かったが、今は素直に、見れています。

とはいうものの、個人的には、ビンテージ風の香りがする、5アームデザインが好きだし、

「カンパはさあ~やっぱ、5本の骨でなくちゃ~」と言いたくなってしまうのだが、

やはり、時代の流れは、4アームクランクなのだ!。(色々言わずに、受け入れましょう)

POsilverCambioLungo-2017

アルミです・・・。冷たいアルミです。 カッコいいです。 !(^^)!

ガイドプーリー(上のギヤ)が、後ギヤ(スプロケット)と常に一定の距離を保つため、

変速性能がものすごく良いです!

現在、15年前のカンパニョーロ・コンポを、使用しているユーザーの皆さんが触ったら、

驚くほどの正確さと、クイックレスポンスで、感動の嵐になることでしょう。

「ついにここまで来たかぁ~カンパすげ~!」って叫んじゃうよ。きっと。\(^o^)/

POsilverErgopower_3quarti-2017エルゴ・パワーシフトも、アルミです。イイ感じ~!

↑(カンパ社の変速レバー名称。)

ブラケット部も小型で、握り易さは、抜群!。手の小さい方にも、お薦めです。

左シフトの細かい調整機能も素晴らしい。実に良く出来た”機械式”の変速装置だぞ。

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ポテンツァ・・・この位置付けは、どこか? 目指したものは、何か?

 (もっとも気になる事柄である・・・。)

カタログ上のグレードで言えば、上から4番目であり、下から2番目である。

このように示せば、なんとも下級のようなイメージになるが・・・、

ところがどっこい、そんなふうに、見下されては困ります。

私(店長)としては、

カンパ社のフラッグシップモデルである、レコードのアルミバージョンと捉えています。

内容と仕様から見ても、そう考えて良いはずですし、

きっと世界の自転車マニアの目にも、そのように映ることでしょう。

レコードは、究極を目指して作られた競技用の為、

カーボン部品を多用し、重量も恐ろしく軽い!

対して、このポテンツァは、

マテリアルの色気=アルミの持つ”独特の怪しく冷たい感じ”を全面に出し、

新時代の「ノスタルジック・ファン」の人達にも、強いメッセージを出している。

重量は、コンポ全体の総重量で2300g。←良い数字です。十分軽いです。

 

もっとも気になる”操作性能”ですが

私(店長)の感覚では、最高峰レコードと同じであった事を、正直にお伝えしたい。

素材の違いこそあるけれど、その性能は間違いなくレコードと肩を並べる強者である。

「ポテンツァ  =  力強さ」という意味であるが、

まさに、豪快な名前に見合った新型コンポーネントです。

 

さて、

先程から、ポテンツァの魅力を説明する上で、

冷たいアルミ」という言葉を繰り返していますが、

ポテンツァは、色気と鋭利感を、持っていると思いますし、そう見えます

例えるならば、ポーカーフェイスのクールな人。

どうでもいい勝負事や争いごとには、冷めた目で見ているが、

いざとなれば、その懐に隠された強さと熱いハートを武器にして、闘う。

こんな 魅惑的な表現をしたくて「冷たいアルミ」を用いました。

表通りを華やかに走る、王者のカーボンに対して、

裏通りを静かに歩く、英雄のアルミ・・・そんな感じだろうか。

そして、

新時代の「ノスタルジック・ファン」・・・ですが、

「いつかはカンパニョーロ」を思い描いていた、

”旧き良きサイクルマニア”にとって、

現行の、フラッグシップのレコードには、実は、興味が無いのである…。(^_^;)

先程も言いましたが、アルミの持つ”独特の怪しく冷たい感じ”が、

カンパの魅力であり、「いかにも機械!」という感じが好きな人も居るだろうと思う。

もちろん、現行品の性能は認めているし、そういうものだと理解もしている・・・。

けれど、好みは、

「とろけるほどの柔らかな輝きと、金属の冷たい感じ」を想ってしまうのが、

おぢさん世代の、ツッパリなのだ。 「ここは譲れねえぜっ!( ̄へ ̄井) 」

「最先端の流行」ではなく、水面下の隠れた名機を好む…と言えば、カッコいいかな?。

ポテンツァには、その魅力と底力があると、私は思う。

 

このコンポは、最先端のエアロカーボンロード~も当然だが、

チタンや、鉄、アルミの金属フレームには、抜群に似合うような気がします。

「金属と金属の融合」が、カッコいいと思うのだが、どうだろうか?

でも、無理にというか、無駄に”ノスタルジック”を気取るつもりは無い。

気取るのではなく、似合うから、良いのである。

 

ポテンツァ、いかがでしょうか?

商品説明より、店長の感情が多く入った内容ではありましたが、

買い物の魅力は、「気持ちや思い(想い)」も大事です。

ポテンツァが、貴方の心に響き、また目標になる事を願っております。

POT-guarnituraBlack-2017

 

カンパニョーロ:ポテンツァ

販売価格:108.000円(セット)

カラー:2色 ブラック シルバー