ペダルの相性。

自転車を思い通りに、楽しく走らせる為の、最も重要な部品・・・。

それがペダルである。

自分の体重や、踏み付ける力をマシンに伝達させるのだから、

ここがダメなら、全部がダメになるという訳なのだ。

自転車趣味人やマニアの多くは、”ビンディングペダル”というシューズと合体する物を好みますが、その使う理由はズバリ”効率が良いから”である。

しかし、ビンディングという機構が絶対ではないし、皮靴や、運動靴で乗りたいという人も多いはず。(普段の店長もそうだよ。)

このペダルという部品、形や種類も様々で、いったい何を基準に選べば良いのだ? と悩む方が多いと思います。

とりあえずは色やデザインなど、「見た目のカッコ良さ」を優先してしまうだよね~。

これはこれで、間違いはない。ロードレーサーやクロスバイク等には、細身でシャープなデザインは似合うし、ステキだものネ~! >^_^< GOOD!

さて、

欲しいものを買う・使う事は、とても良い事なのだが、

時々見かける小型のペダル。こじんまりとした見た目は、本当にステキなのだけれど、

実は、意外にも使い難い上に、自転車を乗る楽しさを、失わせてるのです…。

解り易く説明すると・・・、

小さいペダル(写真)を使用しているマシンに、普通のスニーカーで、自転車を走らせると、

踏む面積が狭くて、上手にぺダリングが出来ないのだ。

さらに極端な例ではあるが、写真のように”特殊なペダル”では、踏む所は、面ではなく、点になる。

滑りやすいから、ペダルが上手に踏めない。しかも、安定しないから、足は外側になったりして、ガ二股(O脚)走りになってしまう。

トークリップを付けた、細めのカッコいいペダルや、

狭い幅の、小さめのペダルは、実にカッコイイし、自転車にも、ロードレーサーにも似合うだろう・・・。

しかし、

スニーカーで乗ってみると、内側の2/3でしか、踏めていないことが解る。

このペダルも、内側でしか踏めていない。

上の写真を見て、「いやいや、もっと内側に足(靴)を持っていけば良いのでは?」

と思う人もいるだろうが、実際には内側にはクランクがあるため、緩衝しない位置で、ペダルを踏もうとすれば、どうしても、このくらいの位置になるものなのだ。

私(店長)の場合、外反母趾で、靴も極端に幅広を使っている為、もっと外側になる。

しかも、ジーンズ等の裾がバタバタした物を着用する事が多いから、どうしても、外側を踏む事になる。その為、実際には1/2程度の面積でしか踏めていないのだ。(>_<)

「小指側にはさほど体重が掛からない・・・」と思われるかもしれませんが、そんな事はありません!

足裏全体で踏んだ方が、力が入って楽しいのです。>^_^<

だから、幅の無い(狭い)ペダルというのは、使い難いと言えるのです。

さらに注目したいのは、ペダルと靴の相性=グリップ力。

ペダルと足はガッチリ張り付いて、滑らない方が良いに決まってます!

このグリップさせる力、は本当に大切で、実際にMTBやBMXでは、イボイボの付いた大きめ(広め)のペダルを使った方が、テクニックが上達したように感じるほど、素晴らしいのです。

またスニーカー(靴)も柔らかい靴底(ソール)で、なるべく平面な物が良いですね。

専門的に言えば「後輪をコントロールする」事であり、様々なテクニックを使うオフロード走行では、絶対に必要な事柄なのだ。

まあ~、そんなアクロバティック(曲芸的)な走行や使い方はともかく、

自転車を、”スポーツ自転車”として語るならば、”マシンとの一体感”が最も大切な事になります。

まずは足の接地面積を、見直してみましょう。

もしも、現在、小さめのペダルを使っている方が居りましたら、

ぜひ一度、横に長いペダルを使ってみていただきたいと思います。

今、家にある一般車(プラスチックのタイプ)の物だっていい!

早速、交換してみて下さいっ!

足裏全体で踏めることが、こんなに気持ち良くて、また自転車に乗る事が、こんなに楽しい事だったんだと、再発見するでしょう。

という事で、

イマイチ、自転車が楽しめていないな~と思う人は、ぜひ、ペダルを見直して下さい。

これだけで、バラ色の世界が、待っています。>^_^<

※(お薦めペダルは、次回に紹介します。)

まだまだ寒くなります。お風邪などひかないように、

楽しい冬を、お過ごし下さいませ。