MTB(その2)

前回に引き続き、お薦めしたい”MTB”の紹介(その2)です。

 

マウンテンバイクを愉しむなら・・・

特に、”クロスカントリー・レース”などに挑戦してみたいならば、

このマウンテンバイクがお薦めだ!

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GIANT アンセム アドバンスド27.5Ⅱ

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マエストロシステムを採用した、クロスカントリー専用マシン!

 

前回ご紹介しました物は、”トランス・アドバンスド27.5Ⅱ”

今日紹介しているアンセムもトランス同様に、

マエストロ・マジックにより、チューニングされたスペシャルバイクなのだ~。

 

前回、「トランスは凄い!最高~!世界で一番~!…みたいな事を伝えていたが、

それじゃぁ~このアンセムは、どーなんだ? 一番が2つあるのか?

なんだか、都合の良いこと言ってない?」

と疑問を持つ方もいるだろう。

いえいえ、このアンセムは、”特別枠”なのです。

ちょっと理屈っぽいけど(長いけど)、聞いて下さい。

 

リジットバイク(後サスペンションが無い自転車)は、

シンプルであり、”軽さ”においては絶対的な性能を誇るマシンである。

テクニックを駆使すれば、ミューの低い上り坂でも「ズルズル」と滑ることもなく、

荒れた下り坂においても、問題無く高速で走破出来るし、アクロバット走行も可能だ。

トップ選手になれば、「”軽さこそが正議論”である」と言われているほどである。

しかし、1~2時間以内のレースであれば、軽さこそが武器であり、大事なのだが、

それ以上の長丁場になれば、凸凹道を走る性格上、ライダーへの疲労も出て来る・・・。

疲れは、”集中力低下”をあおり、マシンを操る上で、ミスも多く出て来るようになる。

もちろん、勝ちに行けるトップライダーともなれば、

それに対応する”体力やスキル”を身に付けているが、

私達のような、ホビーライダーには、そこまで出来ないのが本音である・・・。

「現実から逃げている?言い訳をしている?」

そう言われれば、そうかもしれないが、楽に安全に走れるならば、

機材に助けを求めても良いだろう~。

そこで、話に出て来るのが、後サスペンション付きのMTBという訳だ。

 

では、後にサスペンションが付いていれば、何が良いのか?

・クッション性能が良い

・駆動タイヤにトラクションが掛かり易い

 

クッション性能が良いという事は、安定感とグリップ力が増し安全。

さらに、滑りそうな低ミューの路面でも、グイッと押しつけてくれるので安心。

つまり、「”安全で安心”が不可価値として付いてくる・・・」という訳です。

だから、前後サス付きMTBを使う事は、決して間違ってはいない。という事である。

※(これ以上の説明は省きます。賛否はありますが話を進めます。)

 

話を”アンセム”に戻します。

GIANT独自の”マエストロ・システム”

♪オーケストラの指揮者が、好き勝手に曲をアレンジするように、

ジャイアントのバイクにも、各味付け(アレンジ)がされているのだ。

当然、このアンセムも、

マエストロ・マジックにてチューニングされた、絶妙な一台である。

 

同シリーズ”マエストロMTB”でも、他の車種と大きく異なるのは、

Rサスペンションが動かない事。

・・・いや、実際には、ガンガン動いているのだが、

乗ってみると、意外にも動かないような印象を受けてしまう。

「固い?」いや違う。 「動かないだけ?」そうでもない。

それじゃあ、何だ? 

「・・・・解りません。(>_<) 」  おいおい・・・。

これが、アンセムに仕掛けられた不思議な魔法

「マエストロ・マジック」なのだろう。

 

今から20年前・・・ダウンヒルバイクの創世記には、

「サスペンションは動いてこそ!そして、ストロークは長ければ長い事こそ!」

が絶対の条件だった。

それが、時が流れ、サスペンションは、「伸び上がりの力を使う加速機」

として使われるようになった・・・。

そう、アンセムを語る上で、特記したいのは、

「凄い加速」を得るために、サスペンションを使用しているという事。

Rサスが、加速装置になっているのだ。ターボのようにビュンビュン走るのだ。

適度なクッション、適度なグリップ力、そして加速機付きスーパーバイク。

 

それが、”アンセム”である。

 

中腰の加速時には、ワクワクするほど、前に進む。

いつでも、無駄に立ち漕ぎをしたくなるほど、面白い!

また、操作がし易く、とにかく視線は遠い所を見る事が出来る。

それだけ安定性と戦闘能力とのバランスが良く、

「ゴールを目指す気持ち」を高く持ち続ける事が可能であるというわけだ。

まさに”勝利を呼び起こす為の相棒”としてふさわしいマシンであり、

”人馬一体”と成れるスーパーバイクなのです。

ハンドルの位置は低いし、BBハイトも自然で、

リジットバイクとなんら変わらないポジションである事も、大きなポイントである。

サスペンションが付いていることのデメリットが、解らないほど素晴しいのです。

 

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このバイクには、前後共に”FOX”社製のサスペンションが付く。

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フレーム前部はカーボン製だ。軽さと強度を合わせ持つ。

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ブレーキは、シマノ社製のオイルDISCが付く。自然な効き具合がグッド!

 

店長の個人的な気持ちも大きく入り、かなり大げさにお伝えしてしまったが、

とにかく”アンセム”というバイクは、すごいMTBなのだとお伝えしたいのです。

もしも、「MTBのクロスカントリーレースに挑戦したい」のであれば、

選択の一つに入れていただきたいバイクです。

 

「レース専用」とお伝えしましたが、

競技なんて、全く興味も無く、ただ、高性能なMTBに乗りたいという、

私のような、山道や林道サイクリングなどの、ファンライド(普段使い)としても、

凄く良い!

下り(ダウンヒル)に重点を置かず、上りや平地での楽しさ、ラクさを求めるならば、

この”アンセム”をお薦めしたいです。

元、「下り命!」のダウンヒル愛好家だった私(店長)ですが、現在は

山道を快適に、愉快に走りたいのです。「下りを攻める」なんてしません。

下りは適度なスピードで安全に・・・。上り坂はなるべくラクに早く・・・。

枯れて来た?軟弱になった?

いえいえ、自分の好きな事が見つけられたんですよ・・・(*^_^*)

弱腰と思われたって良いのです。楽しみ方は、それぞれです・・・。

もちろん、

「MTBは山を遊ぶためだ!下りこそ命だ!」という人には、

前回お薦めした、”トランス”が良いでしょう~。

あなたは、どちらかな?

 

GIANT:アンセムアドバンスド27.5Ⅱ

重量:11.5kg

コンポーネント:シマノ SLX

販売価格:300.000円

 

 

 

 

 

 

MTB

真剣に、「マウンテンバイクを、楽しみたい!」という方にお薦めの一台。

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GIANT トランス・アドバンスド 27.5Ⅱ

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140mmトラベル(ストローク)を持ち、

あらゆる路面を、的確に捉え、瞬発力が生かせるマウンテンバイクです。

特記したいのは、140mmというロングストローク、パーツの性能、ジオメトリーなど、

そのような”数字と文字上のスペック”だけはないという事・・・。

GIANT独自の”マエストロシステム” ※(マエストロ=指揮者)

そう、指揮者のように、自在に操ることが出来る(作れる)という事が凄く、

このトランスに与えられた”マエストロ・マジック”に酔いしれる事が出来るのである。

 

ジャイアントには、この”マエストロ・システム”を持つ機材が4車種ある。

グローリー(DH)/レイン(オールマウンテン)/トランス/アンセム(XC)

上記4種は、走り方(位置付け)の違いにより、

ストローク量が違う為、ペダルに掛かる負担や乗り心地などを変えているのだ。

DHバイクは、クッション性能を高く

XCバイクは、クッションというより、加速やグリップ力を考慮している。

この微妙な味付けが、なんとも言えない素晴らしいチューニングが成されていて、

まさに”マエストロ・マジック”という言葉がピッタリなのですね~。

 

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このトランスⅡには、イスの高さが瞬時に変える事が出来る(上下出来る)機構がある。

上り坂では、イスを高くしてグイグイ登り、下り坂では下げて乗ることが出来る。

これは、トレイル(凸凹山道コース)上では、実に有難い装置だ!

 

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前後共、”ロックショックス社”のサスペンションが付く。ベストマッチだ。

フレームは、前部がカーボン。後部はアルミ。

 

冒頭にも述べたが、「真剣にマウンテンバイクを楽しみたい」という人には、

本当にお薦めしたい・・・。

この”トランス”は登りにも、かなり優れたバイクなのです。

 

マウンテンバイクを愉しむ場合、山道で遊ぶことが大前提である。

体力や、乗車方法やテクニックが無い初心者にとって、

登り坂ほど、嫌なものは無い・・・。

このトランスは、自分の体重や、ペダルの踏み方を、”加速機”として指揮している。

つまり、坂道を、ラクに登る(上がる)事も、考えられているという訳だ。

凄いよね~。

もちろん、下り坂も楽しい~楽しい~。

店長程度のテクニック・ライダーには、140mmのストロークが、

まさにベストと言え、中間からの沈み込みは、空気が抜けたのか?と思えるホド、

ドラマチックに動く。

これは、高速ダウンヒル時において、抜群の安定を持つということである。

もちろん、スキー場のDHコースでは、ストローク量が少なく、物足りないが、

「安全なコントロール出来る速度」で走るならば、全く問題ないレベルだ。

少なくとも、今、私がダウンヒルバイクを作るならば、

このトランスをベースに軽量なマシンを仕上げてみたい。

 

「上りも良い!下りも良い!」・・・そんな良い処だけ取ったバイクなんて、

実に「嘘っぽく聞こえる」かもしれないが、

このトランスだけは、その固定観念を覆すだろう・・・。

 

沢山のバイクを販売しているけれど、

今も、このトランス以上の出来の良さ=賢さを持つ物を、私は知らない。

そのくらい凄い ザ・マシンなのです。

 

トランス・アドバンスドⅡ

コンポ:スラムGX

販売価格:350000円

 

 

 

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KOGA

KOGA(オランダ)のアルミフレームです。

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カーボン全盛の中、”アルミフレーム”を、きちんと作っている事が凄いのだ。

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絞り込んだシートステーが、性能を語る・・・。

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直線を基調とした、シャープなデザインが、男心をそそるのだ・・・。

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ヘッドチューブ部分に取り付けられた、アウターストッパー。

設計者は、自転車の事を良く知っている…。きっと大好きなんだろうなあ~。

うん。実にナイスな位置です。

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BBは、プレスフィットを採用。

Fディレーラーは、Φ34.9のバンド式で、大口径=大面積にて固定される。

頑丈なため、無理なアクションにも、「ゴイッ!」と正確に対応。

 

先にも言ったが、「今はカーボンフレームこそ時代!」なのだ。

”KOGA”もフラッグシップモデルは、”カーボン・キメラ”である。

カーボンフレームは繊維と樹脂により、形成されるため、自由度があり、

各社のアイデアを、素晴らしい高次元で調和し、レースの世界では、

その性能が存分に発揮されている。

強度や、軽さや、たわみや、振動吸収性能や、デザインなど、

全てにおいて、数字上の性能では、カーボンを越えるマテリアルは無い。

 

しかし、

高次元も、行き過ぎれば、訳が解らなくなるのも、ホンネだ…。

「しなやかさ? 軽さ? 1K? 3K?・・・なんじゃそれ?

          もっと、判り易い、シンプルなもの無いの?」

などと、お嘆きの方も多いかと思われます。

あるんです。安くて(易くて)良いのが、あるんですっ!

それが、次世代の”アルミフレーム”なのです。

 

金属特有の「パリンパリン」とした乗り味をも、追求してきたKOGA。

最上級カーボンと、わずかな重量差である事が、それを裏付ける。

超硬質でありながら、振動吸収性能の高さは、

他社とは比べ物にならないくらい、素晴らしい。

直線を基調としたデザインも、新鮮であり、懐かしさと言うよりも、

「機械っぽい匂いがする」  そんな感じがイカすのだ!

 

この、アルミフレーム・・・イメージとしては、

「上級な、ワイングラス」とでも言いましょうか…繊細な感じが良いのです。

厚くて存在感のあるウイスキーグラスも、素晴らしいが、それとはまったく別。

シャープなイメージは、ライダーの心に直接響くのです。

 

乗り味としては・・・

店長の乗っているLOOKは、踏みこんだ時「一瞬のためらいの後、急激なダッシュ!」

というものだが、

このアルミ(KOGA)は、「踏んだ瞬間から一気に加速して行く!」ようだ。

極端に言うならば、踏み込む前から、前に出てしまうくらい、反応が良過ぎる

カーボンのしなりとは、全く違う別の次元を持つ。 上手いチューニングだ。

振動吸収性能・・・うん、これも悪くない。

店長個人的には、若干柔らかめの、接地感を感じるラグジュアリーな乗り味が好みだが、

このアルミフレームは、嫌いじゃない。実に良く出来ている。

気にしていた、”突き上げ”は言うほど無いし、固くて疲れる感じもまったくない。

細いシートステーがそれを生かしているのだろうな・・・。

キュンキュンと走らせる事が出来る(好む)若き挑戦者が乗るには、

ふさわしいフレームだと、私は思う。

「ダッシュ&ダッシュ!いつでもダッシュ!そして、またダッシュ!」

こんな、熱いハートと体を持ったライダーには、まさにBESTな選択だ。

結論・・・。

 

「絶対的な加速感」

これを探している方には、ぜひお薦めしたい一台です。

 

KOGA:A-LIMITED

サイズ :470 500 540 560 580mm

カラー :ナイトクローム(ブラック)

重量  :1090g

販売価格:149800円(税抜き)

 

 

 

これ、便利です。

カーボンパーツが出回れば、ネジを締めつけるチカラ(トルク)の管理が大事です。

軽量化された部品というものは、やはり、神経質な物であるのだ。

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ぜひ、このような、「トルクレンチ」をご準備下さいませ。

 

しか~し、

実際には、ハンドル部とサドル(ピラー)の固定しか、必要無いのがホンネだ。

もちろん、各部を「トルク管理」する事は大切だし、その事は承知しているが、

自分自身で作業するのか?・・・と言えば、「や・ら・な・い」訳で・・・。

でも、ハンドルとイスくらいは、自分で調整したいし~ううう。

そんな時に便利なのが、こ・れ・だ。

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超小型のトルクレンチで、”5Nm”だけにセッティングされた超簡易式工具。

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どんどん回して行くと、突然「カクンッ!」って空回りして、指定トルクで止まります。

(このカクンッ・・・の時がドキドキするんだよね。 (^_^;)

それで、実際に使ってみると、

「へえ~・・・5Nmって、こんなにしっかり締めなくちゃいけないんだ~」

って改めて思いますよ~。うん。 カンを頼っていちゃ、ダメですね・・・。

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手に収まるほど小さいから、サドルバックに入れても邪魔にはならないです。

 

3mm 4mm 5mm 3種類のレンチが差し替え可能です。

 

スモールトルクレンチ:販売価格 1620円

 

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年内は、31日(午前)まで営業します。

ピナレロ…凄~!

イタリアン・ブランド”ピナレロ”。

常に先端を行く姿勢は、さすがに王者だ。

今回発表したモデルはこれ。 ”ドグマF8W”

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このドグマ…何が、どう凄いのか?

それは、スラム社の電動変速システム”eTap”を使用したモデルである。という事。

そのスラムの変速装置は、無線(ワイヤーレス)で動く画期的なものである為、

(ラジコン模型で言えば、プロポとサーボってことだね。)

先端技術を好む、ピナレロ社のTOPポジションとして発売される…という訳だ!

同会社のボス(ファウスト・ピナレロさん)のコメントによれば、

「私は長い間に渡ってDOGMA F8に新しいスラム RED ”eTap”を、

組み合わせたいと考えてきました。そして、私は

このコンポーネントのパフォーマンスにとても感動しています。

これで私達のバイクが完璧になると 確信しています。」

・・・とのことだから、その思い入れはかなり深いものだろう…。

 

スラムRED・eTAP には”配線が無い”。これは、実に素晴らい事である。

私は大きく拍手を贈りたい。

そもそも、パソコンやテレビやAV機器など、裏を見れば、

線がゴチャゴチャしていて、私は大嫌いである。

その為、ステレオコンポの線も、テレビの線も、ギリギリまで切りつめて使うし、

クルマの室内に後付けしたような機器類の線も、絶対に見えないようにするくらい、

私は神経質人間だ。

とにかく、ゴチャゴチャは許せないのである。(作業場は、ゴチャゴチャしてますが…)

自転車のケーブル類も、美しい長さに調整しないと、気が済まないし、

可能であるならば、ケーブル類は無い方が良いと、私も思っている。

とにかく、スッキリが大好きなんだ。

 

「おいおい、店長の性格と異性の付き合いはゴチャゴチャだぞ、それはどうなの?」(-_-;)

『いやぁ~それは、ねえ~。自身に無いものに憧れるんですよ~あはは』(^_^;)by店長

 

「自転車はよりエレガントで、シンプルで、直感的であるべきだ!」 

と、スラム社は言っている。

機能と美を追及するピナレロ社の感性と、正に相性抜群のスラムRED・eTAP

素晴らしいマシンが誕生したものだ!

 

発売は1月末。ただし、もの凄~く高価なため、「僕も私も…」とはいかないが、

購入出来る人は、かなり幸せだろう…。

「その一人が、貴方でありますように。」(*^_^*)

 

  • メインコンポ:SRAM RED® eTap®
  • ホィール:Zipp 303 Firecrest Carbon Clincher
  • ハンドル・ステム:Most Aero 3K stem and handlebar
  • サドル:fi’zi:k Arione R3 Carbon Braided
  • カラー:896 RED WHITE F8W
  • マテリアル:TORAYCA® T1100-1K Nanoalloy カーボン
  • サイズ:42, 44, 46.5, 47, 50, 51.5, 53, 54, 55, 56, 57.5, 59.5, 62

 

税抜価格:1,328,000円(完成車)