スポーツタイプ自転車の”後ギヤ”の話です。
どれも同じように見えますが、わずかに違うのです。これは、自転車を走行させる上で、性能上大きく左右する、
スーパーな部品なのです。 ギヤの段数が10速とか9速とか8・7・6・・といろいろありますけど、
この段数が大きければ速く走れる・・・っていう訳ではない。10速ギヤと8速ギヤを比べた場合、
一番小さいギヤと、一番大きなギヤの大きさ(歯の枚数)が同じならば、スピードは全く変わらないのである。
ではなぜ11速とか10速という多段が必要なのかと言えば、ギヤの歯数を限りなく近くする事で、勾配や加速時などに
自分の脚力に合った歯数でペダルを漕げるからなのだ。そのため効率良く、結果速く走れるという訳だ。(基本的にはね)
そして「速く走る=正義」 ならば、小さいギヤ(重いギヤ)でガンガンペダルを漕げば(踏めば)、結果は出る。
でも踏めないから、上記のように効率良くペダルを漕ぐ(踏む)為に、その道の勾配、風など考えて、適切なギヤを選び、走る。
・・・って、ここまでは良く聞く話で、何をいまさら・・・って思う方も多いだろう~。
なぜこんな話をするかというと、速い事が全てではない自転車乗りにとっては無駄に重いギヤは必要ないし、
乗り方(ライディングスタイル)によっても、違うのだ。と改めて言いたかったからだ。
オイラ(店長)の場合、最高速なんて、全く興味ないし、ラクに楽しく自転車に乗れる事が出来ればそれで良いと思っている。
強いて言うならば、「体の前に在る空気の壁を切り裂くのが好きだ!」と言いたい。 ←(言ってみたかっただけだが・・・)
だから、どこからでも加速できるクロスレシオのギヤを使っている。
10速:「16・17・18・19・20・21・22・23・25・27」というジュニア用を使用しているため、
中低速走行には抜群の威力を発揮するのだ。(この考え方は10年以上変えてないな)
また、フレームの素材(特性)によっても違う。 ちなみに(・・ちなまなくても良いのだが)
店長の好むフレームは、とにかく”良くしなる”フレームだ。
その為、立ち漕ぎでは車体が左右に「ぎゅいん・ぎゅいん」となる物を好むので、その結果、
リズミカルにペダルの上でダンスが出来るような(ペダリング出来るための)ギヤを選択する・・・それだけだ。
ペダルの回転数(ケイデンス)なんて、60rpm以下だし、それ以上は疲れるから回さない。(なにか?)
・坂道をラクに登れるようにと、ロードレーサーにMTBのギヤを搭載したモデルもある。(11~32T)
・ダッシュ&ダッシュを繰り返し、機敏に加速を楽しむ為のギヤ(14~25T)
・平地だけを気持ち良く走る固定ギヤの魅力。
・高速ギヤを排除し、上りと向かい風に挑戦するギヤ。(16~27T)←店長仕様
好みのギヤを知る事や選ぶ事は、なかなか難しいことなのだが、そういう事も覚えておくと良いね。
結論:自身のライディングスタイルに合わせて、ラクに走る為のギヤを選ぼうぜ!
アムロ:「なぜ、シャアは、僕のカーボンバイクに着いて来れるんだ!?ちくしょ~ぶっちぎってやるう~!」
シャア:「甘いな・・・この直線は・・・・ こう走るのだよ!」 (そう言ってアムロを抜き去るシャアであった)
アムロ:「ま、負けたあ~!? なぜだ?足が、ペダリングのリズムが、シャアと違う・・・僕のほうがケイデンスが高いのに・・」
セイラ:「アムロ聞こえて? あなたのバイクは最高速を重視したマシンなのよ!シャアのそれとは違うのよ。」
シャア:「この緩やかな勾配と突然の向かい風には、瞬時に対応できるクロスミッションが良いのだよ、アムロ君。」
ラル:「小僧!ギヤだけで判断しているな!ライディングスタイルが違う事に気が付きたまえ!」
セイラ:「シャアは体を前後左右に振ったダイナミックな走り方よ。アムロの高回転型ペダリングと違うのよ。」
ラル:「坊やのバイクは高回転に耐えられる超高剛性フレームだ。シャアのバイクは、大きくしなるクロモリなんだぞ。」
アムロ:「そんなのただの理屈だ!こうなったら、150rpmいや、200rpmで回してやる・・・」
ブライト:「無茶はやめるんだ、自爆するぞ!今は勝負する時じゃない。この先の市内地を周回する所がポイントだ。カイ!出撃だ。」
シャア:「私はここで勝負を決めるつもりだ!ゴールラインを越える事より、アムロ君を今潰すことが、私の仕事だ・・・。」
アムロ:「今はシャアに譲ろう・・でも、この先が僕の得意なコースなんだ・・・やってやる・・待ってろ、シャア~~!」
カイ:「適当にやっててよ・・・よろしくもよろしくもないんだろ・・・でも、今のシャアは俺が叩く…徹底的にな。」
ライディングスタイルとギヤの選択、そして少年達の戦う心に、競争世界の悲しみを覚えるのであった・・・