メンテしている・その2

お客様:「近所のショップにて、メンテナンスをしてもらいましたが・・・」

MTBのDISCブレーキが効かないという事で、相談に来られたお客様。

ちゃんとショップで診て(見て?)もらっているけど、調子が悪いらしい・・・のだ。

・・・という事で、改めて私の診断となりました。

「どれどれどれ・・・ほお~~~~!♪」

今回も単純に”パッド”が減っているだけだ。それと円盤が摩耗し薄くなっていました。

お客様は何も、落ち度は無い。ショップにて、メンテナンスをしているのだから。

・・・しかし、結果的には、「良くなかった」訳ですね。

安全走行をする為の”ブレーキ”ですから、とにかく完全にしなくてはいけません。

迷ったあげく、他店に持ち込み、何とかしようと考えた訳だ!

(セカンドオピニオン・・かな?)

「お客様、よく気が付きましたっ!偉いです!拍手です~パチパチパチ~♪」

消耗品を交換し、その他いろいろ(とにかくいろいろ)調整し、安全な自転車に変身しました。

クルマで2時間もかけて、当店に来店されたお客様。

「来た甲斐がありました~!」と喜んでお帰りになられました。

 

さて・・・

問題となったのは、そのショップ(メカニック)の知識と、仕入れルートだ・・・。

地域によっては、”専門店”と呼ばれる店が無い場合がある。

その時、大型スーパーや、バイク屋さんや車屋さんを頼りにする事も多い。

私の勝手な想像だが、「DISCブレーキ付き自転車」だから”バイク屋さん”に

頼っていたかもしれない・・・。(まあ、それはそれで、良いのだけれど)

メカニカルDISCブレーキの構造を理解していない為、一般の自転車と同じように、

「ワイヤーを締め上げるだけ」にしてしまった事。

(詳しく書きたいが・・・ここはスルーします)

そして、

ひょっとしたら、パッドと円盤の消耗にも気が付いていたかもしれないが、

「そのショップでは入手できないのであろう」という現実があったと思われます・・・。

 

購入店が、全ての修理が出来る訳ではない。(本当は出来なくてはならないけど)

また、全ての補修部品を仕入れる事が出来る訳でもないのです。(・・・理由は様々です)

今のご時世、どうにかなるだろうと皆様は思うかもしれないが、

地域性の問題とはいえ、販売や修理を受けたお店にも”都合”があるのですね・・・。

無理は承知でも、「お客様の為に何とかしてあげたい・・」という店主(メカニック)の

気持ちは、実に素晴らしく、見習うべき事ではある・・。だが、

完璧に出来ない事情があれば、他店を頼る事を勧める事も、正しい選択だと思います。

 

先日お話した、「エンジン付き・オートバイクを扱えないタカヤマサイクル」ですが、

今回とまったく同じように、他業種の取扱品目の為、無理なのです。

同じ2輪車ではあるし、サスペンションもブレーキも似たような構造ではありますが、

私は、そもそもバイクの構造が解っていないし、仮に故障の原因が解っても、

その部品の入手が出来ないのです。

または、その部品が手元にあったとしても、そこから出る次の問題が予測できないのです。

その為、お客様に迷惑をかける結果になる事が、容易に想像出来ます・・・。

だから、私には無理です。扱えないのです。

 

皆様の、お住まいの環境により、”メンテナンスの現実”は様々ですが、

出来る限り、良い状態を保たれる事を、心から願っております。

 

 

 

 

 

最近メンテしました!えっ?

お客様:「最近、メンテナンスをしましたが、ブレーキから音がします」

店長:「・・・・・。ええ!?  最近メンテナンスをしたって本当ですか???」

単純明快。ブレーキのゴムが減り過ぎていて、金属がホイール(リム)をガリガリ削っていたのだ。

その結果、リム表面はズタズタの凸凹になってしまい、

ブレーキゴム(シュー)とリム(ホイール)の交換が必要です。

でもお客様は、「ゴムのみの交換で良い」という事でしたので、

私もそれ以上の事はせず、ブレーキ交換と調整のみをしました・・・。

 

「最近メンテナンスをしました」って言ってもねえ~これじゃダメでしょう。

メンテナンスらしきものを、自分でやったんだろうけど、これでは何もなっていません。

ショップに行けば良かったのにね・・・。それとも

「ショップに行けば、金を奪われる」というイメージがあるのだろうか???

 

今回の事は極端な話ではあるが、「自分で出来る事」っていうのは、

「その程度である」という事を、認識したいものである・・・。

雑誌や、インターネット上でも技術的な話は多く掲載され、鵜呑みにして作業している人が多い。

改めて、自分の技量と知識量を天秤にかけ、作業に取り掛かりたいですね・・・。

 

技術と言えば・・・

当店タカヤマサイクル(店長:高山真)は、オートバイ(エンジン付きバイク)を扱わない。

いや「扱えない」のが本音です。でも、全く恥ずかしい事だとも思っていません。

もちろん適当な知識はあるが、私の技術(スキル)でオートバイの作業をしたのなら、

プロのバイク屋さんから見たら「大笑い」されてしまうであろう・・・と思う。

分野が違えば、そんなもんである。だからこそ、自分の仕事には全力で対応するのだ。

 

自分の仕事と言えば・・・

”緑ナンバーの付いた車”のプロ運転手は、ハンドルを握ったままで

携帯電話でメール遊びをしている人はいないと思う・・・。(そう願いたい・・・)

バスの運転手は安全に運転する事に全力を尽くすべきだし、

全ての仕事がそうであるように、もしも、そこにプロとしての意識が欠けた時、

大問題や事故が起きてしまうのでしょうね・・・。肝に銘じたい事です。

 

話が飛躍しすぎましたが、「自分に出来る事」を改めて考えたいものですね・・・。

 

 

 

 

 

 

細かい事だけど、大事!

 

パーツ交換の依頼を受けた。クランク(Fギヤ)とボトムブラケットの交換です。

早速取り外してみると・・・っていうか、外れない・・・。

それでも無理やりに外してみたら、

ネジ山がボロボロになっていた。(ボトムブラケット=BB)部の話です。

組み立て時に、グリースをぬらずに、また、若干斜めに入れてしまったのだろう。

(メーカーのミスか?メカニックの手抜きか??まあ、どうでもいいけどさ)

こんな事、ユーザーとしては遭っては困るが、これが手元にある以上、

誰かが何とかしなくちゃね!・・・それが私(店長)であるのなら、やるしかない!

 

ネジ山修復中~!「♪ショリ・ショリ・・」と良い音がして、どんどん入って行きます。

こんなに削れました。

お見事~!さっきの傷が何処に行ったのか?と思わせるほど

「なめらか」になりました。(うっへへへ)

横の部分も削って(BB・フェイシング)完璧な状態になりました。

(これを左右やるのです。・・・単純なのだけど、手間が掛かるんだよね)

新しいBBを入れると、「すううう~~~~」と入って行き、

最後にピタッと止まります。この感覚は実に気持ちが良いですよ~。

皆様にも触っていただきたいくらいです。

これだけのアルミが削れましたよ。軽量化にも役立ったかな?(そんな訳が無い!)

見えない場所だけに、きっちり仕上げたいですよね~というお話しでした。

安全点検

ついに、自転車シーズン突入ですね!というわけで、乗り出し前の点検実施中です!

当店のサービスメニューとして、”安心メンテナンスパック”があります。

低価格で 充実した内容ですから、皆様から大好評です!

「やって良かった~」とか「これで安心~」と良く言われます。(嬉しいです)

時々、凄く錆びついた自転車や、これはひどい。という自転車もあります。

また、点検結果「これは危ないです!」とか「修理が必要です!」など

大変言い難い事ですが、お客様にハッキリ伝える事もあります。

どんな自転車でも、ユーザー様の愛車である事に間違いがありません。

ですから、「ケチを付けられた・・・」とか、「バカにするなよ!」など、

お客様には、大変な不愉快さを与える結果になる場合もあると思います。しかし、

「その自転車の不具合がある事や、危険である事が解る」という事が点検をする意味です。

私達専門店は、それをお伝えする責任を背負っています・・・。

ぜひ、安全で楽しい自転車のある生活を送って下さいませ。

 

各点検項目を診断中、発見! 「あ~嫌な予感がする・・・」

クイックレリーズレバー(車輪を外すレバー)を緩めた瞬間・・・

車輪が外れる前に、変速機が外れて落ちてきた・・・。(ギョエ~!)

この部分は、フレームに付いたままの状態になるのが正常なのですが、この自転車は、

ディレーラーを取り付ける為のコモノ(リプレースハンガー)取り付けネジが破損して

いたのです。つまり、車輪を固定する為のレバーだけで、「ただ挟んでいた」のでした。

これで、正確なギヤチェンジが出来ていたのかな? 完全な整備不良です。

この部品(リプレースハンガー)はメーカーにより固定方法が異なり、

大変緩み易いものもあります。ぜひ、点検して下さいませ。

 

※ 点検と修理は異なります。修理は別途料金がかかりますので、ご了承ください。

 

 

 

緊急修理の依頼

 

いつもの事だけど、緊急修理なのです。

依頼を受けたのがPM8時(閉店時間)・・・翌朝までに直して欲しいとの事です。

趣味用自転車と違い、毎日働く自転車ですから、とにかく、やるしかないのです。

そんな事で、作業時間は深夜です・・・。

翌日の朝4時までに、修理を完了させて、お届けしなくてはなりません。

今回の故障は、車輪中心部の破損。・・・交換しなければなりません。

ここの部品=駆動側の車輪はとにかく耐久性が低いのです。

毎日ガンガン使用する方は、約半年間でこのように破損してしまうのですよ・・・。

メーカー側の意見としては、

「この自転車は、仕事で激しく使う事を考えていない。」と言います。

まあ、そんなもんだろうし、それ以上の回答は、望んでいないし、聞く気も無い。

当店が販売した”仕事用電動三輪車”。ならば壊れないようにするしかないのです。

 

実は2月にも、全く同じ事を、別のお客様の自転車に施したので

今回は悩む事も無く、スムースに作業出来、無事に終了!

(こんな事もあろうかと、スペアホイールを仕入れておいたのだ)

 

樹脂製品のホイールに交換~~一体成型のこれなら耐えられるでしょう~!

ホワイトホイールが似合います!ある意味、カッコいいでしょ。

仕事も楽しく出来るはず! カスタムっするていうのは、そういう喜びがあってこそ!

明日も野菜をいっぱい積んで、ガンガン働くのでしょうね! 頑張れスーパー三輪車!