「たかが・・・」

小さな”石ころ”が、トラブルの原因だった・・・。

  

変速機に、石が挟まっているのが解りますか??

これが原因で、変速機が動かなくなるのです。

ユーザー様は、変速機と言っても????(チンプンカンプン)で、

レバー側なのか?ディレーラー側なのか?原因箇所は解らないのです。

時々、あるんですよね~。決してあり得ないトラブルでは無いのです。

石(異物)を外せば良いんです。たかがそれだけの事なのです。

 

(物語の始まり~始まり~)

残暑厳しい秋口に、お客さまより電話にて相談があった。

「前のギヤチェンジが出来なくなった・・・交換しなくてはいけませんか?」

実は、別のショップで診てもらった(相談した?)らしいのだが、

「修理は不可能な為に、部品の交換を薦められた」という事だ。

その理由はともかく、というかショップにはショップの都合(考え)があるので、

この診断が良い悪いという話ではない。

・・・ないけれど、たかが、こんな事だけで、修理不可の判断もどうなのだろうか?

 

話は変わって、

タイトルの「たかが・・・」だが、

このワードは私(店長)の口癖というか、困った時の便利な”呪文”である。

これを口に出すと、どんな事でも、とりあえず解決するのだ。

・風邪をひいた・・・たかが、体調が一時悪くなっただけだ。

・作業中、壊してしまった・・・たかがそれだけの事。修復すれば良いだけだ。

・お財布を落とした・・・たかが、落としただけだ。使ったと思えばそれだけだ。

・あばら骨が折れた・・・たかが、複数ある、あばらの数本が折れただけだ。

・女に子にフラれた・・・たかが、気持ちが受け止めてもらえなかっただけだ。

・大変な仕事を受けた・・・たかが、大きく変っているだけ。どうってことない。

と、まあ~この「たかが」は実に便利なので、皆さんもぜひ使ってみて下さい。

動けなくなった時、困った時、悩んだ時・・・etc 

全てOK!受け止められちゃいます。

これで解決しなかった事は・・・ないかな?ないな・・あったかな?あるかも・・・。

 

またまた話が戻りまして、

「石ころが挟まっただけで、Fメカを交換~」の話だが、

年式からすると・・・というか、他のパーツの痛み具合からしても、

「交換をお奨めする事が正しい」と、スパっと判断したとしたならば

そのショップは、それはそれで正しいアドバイスであったと思います。

パーツの金額が3000円弱であるから、石ころを外す事(手間)や、

その他の修理費(ねじれ、曲がり修正&調整)を考えた場合、

同等な金額になる場合もある?ので

やはり”交換という判断”は、間違っていないのである。

事実、関節部にはガタが大きく、手で動かしてみても、

ガクガクしていたほどです。(摩耗したという事です。)

 

結局、お客様は、「そのままで構わない」という事だったので、

部品は交換せずに、調整だけをしてお渡ししましたが

別の言い方をすれば、「完璧な修理は出来なかった」という事にもなる訳だ・・・。

 

たかが・・・ではあるけれど、「されど」とも言える出来事でした・・・。

 

地味?・・・その2

自転車を組み立てる時に、まずは下準備をします。

①イスのパイプ(シートピラー)を入れるところを奇麗に処理します。

こうすると、内部がツルツルになり、スムースにイスを上下させる事が出来ます。

続いては~

この部分はベアリングを取り付ける場所です。ここを削ってきれいにします。

②↑内部のネジ山を立て直します。地味ですけど、大事なのです。

 

 

③続いては、横の部分を削ります。(この作業を、フェイスカットと言います)

先ほど修正した”ネジ山”に対して垂直になるようにし、また左右のベアリングが

平行になるようにする、これもまた大事な作業なのです。(地味~地味~)

 

 

一番上の写真と比べて見て下さい。きれいになった事が解るでしょ!

どんなに高価な自転車でも、有名なブランド商品でも

この部分がしっかりしていないと(良く出来ていないと)

取り付けたベアリングが上手く回らないのです・・・。

※(理由の説明はここでは省きます)

そんな事で、

自転車を組み立てる時には、このような” 下準備”をしています。

 こうして、自転車は完成するのです。

 

さてさて、

このような作業の「必要性」ですが、全てにおいて適応するものではありません。

メーカーによっては、”フェイスカット禁止”と謳っているところもある・・・。

私達の「ショップレベル」では、平行を出す事など不可能だ!という事かもしれない。

理由はともかく、ユーザー様は、このフレームを使う訳だ・・・。

このままで仕上げてしまったら、フレームの持つ最大能力は発揮されない。

じゃあ~どうする・・・?

私の経験上、これはやるべきだっ!と判断した時は

”自信を持って、やる!”

それがユーザー様にとって良いはずだと思えば、当然である。

やるぜ!チューンナップ「♪ガチャ・ガガガ・・・」←(工具を持つ音)

BGM:よろしくチューニング byメカドック 

http://www.youtube.com/watch?v=rPmJXJn7VEA

※(YouTubeより、勝手に引用) 店長のドライブ♪BGM

 

実に、地味な作業です。その価値はどのくらいあるのか??

ある商社(メーカー)の営業様が言いました。

「パーツの性能が上がった現在、メカニックの自己満足だけですよ(笑)

そんな暇があったら、沢山売る事を考えた方が良いんじゃですかぁ~!」 と・・・。

『・・・・・・・。』

私達ショップは、メーカーの作ったモノを、

ただそのまま、横流し(販売)している訳ではない。

その価値をもっと出す為に、地味な作業をしているつもりだ。

カッコ良く、大袈裟に言うならば「命を吹き込む儀式」をしてるんだ・・・。

それが自己満足なのか?・・・そう言えるかもしれないが、

私が満足できないものを販売するようでは、ダメダメだ。

この作業をして、誰が喜ぶのか??

決して、私じゃない。それは、お客様なのだから。

 

上記のような事(作業&処理)を、黙々とやっているショップは

全国に沢山沢山ある・・・。

皆様の購入する先のショップが、そんなお店であると、良いですね。

タカヤマサイクルも全国のショップに負けないように、日々精進致します。

 

自転車のある生活を応援します。

”愛の自転車伝道師”タカヤマサイクル店長:高山真

 

オーバーホールお受けします。

どんな自転車の修理でも、お受けします!

タンデム(2人乗り用自転車)のオーバーホール中です。

(定休日を利用して、ひたすら作業に没頭するのだ! イエイ!)

偶然にも、オーバーホールを希望されているお客様が重なり、数台が入庫している・・・。

そこで、一気にまとめてバラし、洗浄と不具合箇所の修理や交換部品の手配をします。

フレームの歪み等の曲がり修正、サビ取り、塗装など、計画的に進めて行くのです。

オーバーホールは、段取りが大事なのです。

ちょっと複雑なものまであるので、気持だけが焦ってしまいますが・・・

お約束した納期までには、必ず仕上げますので、皆様安心して下さいませ。

 

どんな自転車でもお受けいたします。ご相談下さいませ。

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MTBイベント

”はらっぱMTBパーティー”のお誘い

 

9月15日(日)岡谷市湖畔で

MTB走行大会(耐久レース)をします。

みんなで参加して楽しんで、走りましょう!

http://harappa.in/mtb0915/docs/harappaMTB2013.pdf

 

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9月の”臨時休業”のお知らせ。

 3日(火) 4日(水) 展示会参加

10日(火)11日(水) 展示会参加

15日() MTBはらっぱレース(岡谷市) 参加

17日(火) 技術講習会参加

24(火) 25日(水) 展示会参加

ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願い致します。

修理・・・

自転車屋ですから、修理は沢山入って来ます。

シフトワイヤーが切れかけています。もちろん、これでは変速ができませんね~ 。

ワイヤー交換をしましょう!

 

それから、それから~~~ここも重要なポイントですよ!

BB下には、樹脂製の”ワイヤーガイド”という部品があります。

変速レバーからディレーラー(脱線機)に繋がる(送る)大事な部品です。

ここを、ワイヤーが滑っているんですよ。

しかし、

上の写真では、大問題が起きている・・・。 破損しているのだ。

 

樹脂製の部品を外してみると、ワイヤーが直接フレームを擦っている・・・。

これでは、ワイヤーが奇麗に滑らず、変速がスムーズに出来る訳が無い。

(今回は、部品とフレームの間に食い込んでいて、ガリガリと動かない状態だった・・・)

左(青)が壊れた部品。 右(紫)は新品の部品です。壊れた箇所が解りますか?

 

部品を取り換えました。一番上の写真と比べると、解ると思います。

 

この部品は以外にも破損している場合が多いです。今すぐ点検して下さい。

ワイヤーをスムーズに 動かす為に、絶対に必要な部品です。

(樹脂・・・という事は、消耗品と考えなければなりません。)

走行距離や使用状況により、交換のタイミングは異なりますので、

行きつけのお店にて、相談してみて下さい。

また、時々注油などして、動きを良くしてあげることも大事です!

 

最近、「変速が(操作)が重くなったなあ~」と感じた時には、

ケーブル(ワイヤー)のトラブルか、この部品の不具合が考えられます。

動きが悪いのに、強引に変速機を操作していれば、

ワイヤーに無理な力が掛かり、切れるし、

変速機(STI)を壊す場合もあります。(そうなると高い修理代になる・・・)

 

自転車の事を全て、自分で点検が出来れば良いのだが、

なかなか~というか、そりゃ無理だ。

だから、専門店にて、点検やメンテナンス&修理を頻繁に依頼する事が

もっとも賢く、安心できる”楽しい自転車生活”が送れるのだっ!

 

タカヤマサイクルは、

皆様の良きカウンセラーであり、メカニックでありたいと思います。

どんな事でも、ご相談下さいませ。

 

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9月の”臨時休業”のお知らせ。

 3日(火) 4日(水) 展示会参加

10日(火)11日(水) 展示会参加

15日(日) MTBはらっぱレース(岡谷市) 参加

17日(火) 技術講習会参加

24(火) 25日(水) 展示会参加

ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願い致します。

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水~

先日、「サスペンションに入った水」のお話しをしましたが、

フレームの中にも入ってしまう事も沢山あります。

ボトムブラケット部分を外すと、ドバドバ~っと出て来る事があります。

マウンテンバイクに多く見られ、ダウンヒルバイクが特に多いですね。

これは、洗車の回数が多い事と、”高圧洗浄機”などで、

隙間から入ってしまうからでしょう。

もっとも低い場所がこの部分ですから、水が集まり易い訳ですね。

ハンドル回り(ヘッド部)や、ビボット(関節部)にも、水の入った気配を感じました。

サスペンション内部にも、当然入り込むことはあるのだ。

やはり、定期的なオーバーホールは大事だと考えます。

 

 

「洗車をしなければ良い・・・」 という人もいる・・・、

確かに金属だし、ベアリングや各部品などの事を考えると、

やめた方が良いに決まっている・・・。

しかしだ、ドロドロになった物をふき取るのはメンドーだし大変だ。

だから奇麗にする為に洗車をする。

店長は、洗車します。ホースでジャージャー洗います。

洗い方のコツもあるが、

皆さんの場合はあまり深く考えずに

まずはとにかく、表面だけ奇麗にできれば良いのです。

 

私達ショップ(メカニック)は、自転車を見れば、

「この人はどんな扱い方をしてるかな?」は解ります。

水洗いを頻繁にしている人ならば、それに対応した作業をします。

最近の自転車は(価格に比例して)、水に強い部品も使っていますから、

安心して、洗車して下さい。(汚いのは、嫌だものね!)

でも、シーズンオフになったら、即行でショップに持ち込み、

「錆びる前」に OHをしてもらいましょう。

水浸しのベアリングだって、油の中に一晩浸けて置けば、

水による被害は帳消しになるし、交換しなくてもOKになる(場合もある)

 

春になって、

「これから乗り出すからオーバーホールをして下さい!」と依頼を受けるが

これの方が、大問題なのだ・・・

季節を越えた自転車は本当に困る・・・。

各ベアリングは錆びて動かない。ネジ類も固着し、回らない・・・。

結果、修理代金が高価になる・・・。(うう)

 

今は自転車のハイシーズン!どんどん乗って、ガンガン洗って、わっはは!

大丈夫。だいじょうぶ。

秋(OFF)になったら、行きつけのショップへ持ち込もう~!

 

★  皆さんは、ライダーです。

★★ 私達は、メカニックであり、アドバイザーです。

それだけだ。(^_-)-☆  安心して乗って下さいね。