これで良いのか?

もう12月。クリスマスソング♪が、チラホラと聞こえてきますね。

しかし、今年は、寒い…。気持ちも晴れません。

店長の心には、冷たい風が吹いてます…。

脳内BGM♪ 「北街角」by近藤真彦  ←クリック!

この数日間、この唄が、頭を廻って廻って・・・「うう。」 (>_<)

あ~あ。なんだか寂しいなあ~。グスン。

 

それはさておき、今日のお話しである・・・。

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一般車の後ブレーキです。皆様の目には、どう映っていますか?

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ここ。ここです。ワイヤー取り付け部が、斜めになってます。結果、動きが悪いのです。

正確に言えば、取り付け方が間違っているのだ。組み立てた者が無知だという訳だ。

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解り易いように、ネジを外して、ずらしてみました。(解るかな?)

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これが正常な、取り付け位置。挟み込む場所が、黒い本体の裏に入るのが正解。

すると、ワイヤーのラインが真っ直ぐになって、

ロスが無くなり、良く効くブレーキになる。

しかし、この自転車は、上記の重大な部品が、手前に装着されていた。という訳だ。

偶然にも、速度を落とす事が出来る程度になっていたから、事故は起きなかったのだが、

これでは、「危機一髪!」というぐらいの瀬戸際だったのです。(おお~怖~)

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ねじれたプレートを修正し、整備完了~! あ~良かった。

 

さて、

「これで良いのか?」ですが、

 

・・・良い訳がないのである。

 

というか、

そういうものだと思っているユーザー様が多いから、困ったものです。

・・・というよりも、

気が付かない人が多いから、自転車の安売りだったり、通販が栄えるんですね!(怒)

通販サイトで購入した方々の多くは、

「価格が安く、手軽に買えるから、買えたから…」とその喜びを口に出す人は多い。

ネット通販は、安心で、細かい記載もされ、申し分ない買い物が楽しめるのだそうだ。

画面を見ながら時間をかけ、根気良く、徹底的に調べ、理想的な買い物をした自分に、

満足でき、それはそれは、大変有意義である。との事である…。

(それはそれで良いでしょう。自由ですからね。)

しかし、なぜ、上っ面の良い事しか見ないのだろうか?

これだけ画面を見ている時間がありながら、また情報が飛びかうインターネットの世界で、

「通販で買うデメリットを調べない」ことが、解らない・・・。

 

販売窓口により、完璧な整備がされていないモノもある。

自転車は、乗りものなのです。

”安全性能”には、気を付けたいものですね。

 

 

 

オーバーホール

寒くなって来ましたね。とは言っても、まだまだ乗れますから、

温かい服装で、楽しいサイクリングをして下さいませ。

カレンダーは、もう11月末。…そろそろ、オーバーホールの時期ですね。

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一年間、乗りこんだMTB。

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クランク(シャフト)を抜いてみると、水が入っていますね・・・(^_^;)

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見た目は奇麗なハンドル回り~。

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上下に入っているベアリングです…。こんなに錆びて、全く動きません…。(>_<)

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関節部分もバラして、クリーニングとグリースアップを!

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オーバーホールは、”タイミング”が大切です。

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MTB然り、ロードバイク然りです。 ※(写真は、ロードバイクのヘッド部)

一年間乗りこんだ自転車は、汗や雨などにより、侵されている場合もあります。

以前も言いましたが、自転車は外で乗るもの使うもの、その為、風雨や洗車などにより、

グリスは無くなり、サビや汚れが付くものです。

そのまま放置すれば、どんどん錆びて…もう手がつけられません。

浸食する前に、オーバーホールをして、奇麗にしておきましょう!

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いや~ホント。気が付いたら、11月末。今年も残すところ、あと一月ですね。

愛車(自転車)を完璧な状態にして、新年を迎えませんか?

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情熱のオーバーホール。随時受付中です!

ご利用、お待ちしております。

 

”愛の自転車伝道師”タカヤマサイクル店長:高山真

 

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臨時休業のお知らせ

明日、11月25日(水

技術講習会 参加の為、休業します。

 

 

 

工夫。

今日は、イイ朝だった。温かくて、美しかった・・・。

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さて、今日は、”工夫”のお話。

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アシスト自転車のチェーンが外れちゃう。

原因はともかく、「外れるのはごめんだぜ。(-_-)」 そんなことで工夫をしてみた。

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チェーンガード(円盤)を自作。(ただ円く切って、付けただけですけどね…)

ケースで隠れちゃうから、見た目も気にならないし、まったく問題無し!

メーカーは何を言うのか?どう対策をするのか? …そんな事はどーでもいい。

目の前に「不具合と不安を抱えている自転車がある。」 これが現実である以上、

メカニックとしては、対策をする。

その不具合の責任は、お客様の接点=販売店であり、私自信なのだから。

 

な~んてね。偉そうなことを言ってしまったが、大したことじゃない。

あなたのお母さんが、やってくれていた事と同じです。

「服のポケットから、飛び出ちゃうから、そこにボタン(ホック)を付けてくれた。」

とか、または「上着の内側に、別の生地でポケットを付けてくれた」という、

そんな「便利にしてもらった」=工夫をしただけの話。 もっと言うならば、

転んで、穴が開いたズボンや服を縫って、直してくれた」という、実にシンプルな話。

不具合が出たら、直す。もしくは工夫をして、便利に使う。

「もっと、気の利いた物に、買い替えれば良いし、それが早いじゃん」と聞こえそうだが、

そうじゃない。(と思うんだ。)

 

工夫で、幸せになれるならば、大いに工夫をしてみようとおもう。

機械もそうだし、人としてもそうだ。

さあ、皆さん。ご一緒に歩んで行きましょう。

「○○○のために」をキーワードに、今日も、頑張りましょうかっ!

 

風化した革サドル

先日、お伝えしました”革サドル”の話です。

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手入れがされていない革サドル…

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左右のバランスも崩れ…ビローンと広がってます…。

IMG_2913ううううう・・・。(>_<)

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裏側から見ても、反り返っていて、ひどい・・・。

さて、これを、どのように修正するのか?というと。

 

裏面にたっぷり・たっぷり油を塗り、そのまま放置。(約1日)

少し柔らかくなったところで、表面を木槌で叩き、丸棒で擦って馴染ませます。

(↑、この写真ないです。ごめんなさい)

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そして、ストラップ(トークリップに付ける紐)と、ロード用の細いチューブでグルグル巻いて、

カタチを修正するのです!

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裏から見ると、こんな感じです。(ただチューブで巻いてあるだけですけど… )

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ビニール袋に入れて、4日ほど、放置。気になるけど、開けずに熟成させます。

(熟成しないって!)

という事で、しばらくお待ちください。後半へ続くのだ。

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自転車散歩中に見てるんだけど、このクルマって知ってますか?”SUZUKI”って

あるけど、何だろう???どなたか知っていたら、教えて下さいな!

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後半

4日後です。

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袋から取り出してみました・・・。(ドキドキ)

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♪じゃーん!  おおっ~なんだかいい感じになっているぞ~!

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まあ、5日でここまで復活したのならば、良いではないでしょうか?(自画自賛)

でも、これで終わりじゃないんだよ・・・。

傷んだ表面を、紙やすりで均します。番手など気にしない、奇麗になれば良いのだ。

その後、表面に、革用クリームを塗って、またビニールを被せて、(2日放置します。)

もちろん、もう一度、ストラップとゴムを巻き付けておくことを忘れずに。

 

これで、風化した革サドルの修復は終了するのである。(^。^)y

 

今回ご紹介した事は、特に凄い技術という訳ではない。

これは、誰にでもできる修復方法なのだ。もちろん革の専門職人から見たら、

「なんて乱暴な…」とお叱りを受けるかもしれないが、

自転車のイスなんて、雨や埃、泥や汚れ、尻の汗が付くものである。

悪く言えば、”雑に使われる場所”である。

「ここをいちいち気にしていられるか!?」と私は思う。

いや、気にしてこその、革サドルだが、神経質になる必要は無いとだけ、お伝えしたい。

 

革サドル・・・なんだか難しそうな匂いをさせてはいるが、どーって事ないのだ。

もちろん、手入れはとても大事だから、購入するお店で、

その方法は聞いた方が良いだろう。

キズも、傷みも、味わいとして見えるのは、”革サドル”だけであるからね。

もしも、サドルの手入れや修正のやり方も教えてくれないような店であるならば、

購入は、やめた方が良い・か・も・ね!(^_^;)

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味わいある、ブルックスの革サドル。販売中です。ぜひ、ご検討くださいませ。

 

見逃さないぜっ!

回転部分…。

クルクルと、軽い感じで凄く回るし、良い感じ!(*^_^*)

しか~し、微妙に「♪コリッ・・・・ーーーーー ・・・ッゴリ♪」

あれれ?何か変だぞ。う~ん。

 

「・・・よし、分解だぁ~!」

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このギザギザに、

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このツメが入ることで、駆動が伝わります。(構造の話はこれで終わり)

黒っぽい(グレー色)のがグリースです。

ここにですね・・・わずかな”砂”が付いていたんです。(>_<)

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この砂がイタズラをして、回転中に「ゴリッ♪」の音を出していたのですねえ~。

 

奇麗に洗浄して~~

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ギザギザ部分も奇麗にして、スペシャルグリースを付けて組み立てをすると~・・・

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ビュ~ンと回るホイールが復活するのだ。 イエイ (^。^)y-

 

さてさて、回転部には、ゴミなどが入らないように”シール”が付いておりますが、

構造的に、回転部というものは”隙間がある”から動くのであって、

その隙間にゴミや水が入る事が普通です。(・・・私はそう思ってます)

一般車などの実用車はしっかりと考えられていますが、

趣味用の高級なホイールになればなるほど、この隙間がポイントな訳です・・・。

言い換えれば、シールの密着が緩くなるので、抵抗が無いのですね。

各メーカーは、その”隙間”にもの凄い開発力を持って、挑む訳です。

正しくは、「シールの抵抗をどこまで無くす事が出来るのか?」を研究しています。

そんなことで、軽快な回転を得るためには、様々な問題もある訳ですね。

 

私は(店長は)、安心を売る販売店であり、安全を提供するメカニックです。

その2つの目線で考えると、メンテナンス性に優れたホイールっていうのが、

最も優れたものだと思います。

ゴミが入ったら、取ればいい。水が入ったら、抜けば良い。

ただ、それだけだ。(単純明快!)

このホイールのように、「おやっ?」と思ったら、即分解!

そして、わずかな作業時間で、みごとに復活!

なんて、なんてスッキリしていて、筋が通っているのだろうか。

(気持ちが良いね~。)

ユーザー様は、ライダーです。不具合になんて、気にしなくて良い。

乗って、楽しんでいただくのが「しごと」です。

 

 

昨今、「物を売る事」が上手いのが、優れた店(人)と言われています。

もちろん、商売は売ったものの勝ちですし、古今東西、間違いなく正論です。

面白いものを作り、仕入れ、夢を売る事は、商人としての喜びであるのですが、

真面目に・・・真面目に対面販売をしていると、適当な事が言えなくなります。

先ほども言いましたが、

高性能なもの(いろいろな意味で)を提供する事は、

安心を一緒に提供する事だと考えています。

その、安心とは、「私が責任を持って対応出来るものである。」が大前提です。

『修理も出来ない。良く解らない。』

それは、お薦め出来ないものです。そんなもの、私は売りません。

 

「ただの、カタブツ」と言われそうですが、

タカヤマサイクルは、これからもこのスタイルを貫きます。

新型商品に対応できる技術、旧型商品への対応など、スキルアップも励み、

皆様のご期待に応えられるように、努力を続けてまいりますので、

どうぞ、よろしくお願い致します。

 

愛の自転車伝道師 店長:高山真